27といえば？霧野｢つまんなかったな｣神童｢おい｣ ページ29
狩屋視点
神社。
心霊スポットとか言われたりもするが･･･
神聖で穢れのない場所。
そこに住む一匹の九尾そして神、霧野蘭丸。
俺はそれに呼ばれてここへ来た。
勿論、剣城君を連れて。
天馬君も俺の周りをフワフワと飛んでいる。
｢来たな･･･｣
霧野先輩は、息を飲むほど綺麗だった。
巫女装束に身を包み、髪色と一緒の狐耳。
九本の尾はゆっくりと艶かしく動いている。
｢聞きたいことはあるだろうが
･･･話は後だ。そこに座れ｣
｢は、はい｣
剣城君の琥珀色の目が見開かれている。
俺たちは先輩と向かい合うように座った。
｢単刀直入に言おう。剣城には狗神が憑いてる｣
｢狗、の神様･･･ですか？｣
狗神･･･簡単に言えば、犬を無惨に殺し
その霊を司り使役する･･その霊を狗神と言う。
家を栄えさせるが、終いには持ち主を食い潰す。
｢恐らく、お前の両親が飼い犬を殺して作ったんだろうな｣
剣城君のお兄さんは
サッカーが出来ない体になってしまった。
当時の親御さんはどれだけ悲しんだだろう。
多額の治療費、動けないという現実。
精神はもうズタボロだった。
そして治すために行き着いたのは･･狗神だった。
飼っていた犬、ウルを殺し――――
――――――剣城君に憑かせた。
｢まぁ自分達に返ってくるのが怖かったんだろ｣
｢そん、な･･･そんなことって･･･｣
天馬君が悲痛な声をあげた。
人間なんてそんなものだ、と先輩が息を吐く。
｢でも剣城、お前も願ったんだろ？｣
霧野先輩の眼は、瞳は
冷たく、冷徹に視線を飛ばした。
｢･･･どんな方法でも良いから、兄さんを｣
助けたかった
また一緒にサッカーをしたかった
シードになって、お兄さんの為に戦った。
その願いは狗神に届き、今返ってきた。
｢分かったか？こいつらに悪気はない･･･｣
先輩の眼は･･･剣城君の向こう側を見ていた。
向こう側の、狗神となったウルを。
俺には見えてないけど･･･。
｢･･･お前はもう願いを叶えた。それで十分だ｣
ひゅっと、１枚の紙が飛んだ。
それは"剣城君を通り抜け"張り付いた。
見えなかった狗がハッキリ見える。
狗は犬に還る
居るべき場所へ帰る。
息をするのも忘れる、そんな一瞬。
｢ハイ、解決｣
先輩は満面の笑みで、言った。
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常連客 - 霧屋天馬さん» うんうん！もう、イナGOの中で一番好きです。あの、葵の蛇・・・じゃなかった、葵に憑りついてる蛇って、倉間じゃないですよね？どうなんですか？いや〜、蛇って言ったら倉間しか思いつかなくて。話の内容だと、倉間じゃ無いっぽいですけどね・・・。更新頑張って下さい (2015年9月8日 16時) (
レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋天馬(プロフ) - 常連客さん» コメントありがとうございます(^-^)二年トリオ可愛いですよね！頑張ります！！ (2015年8月24日 18時) (レス) id: 6ec01f3b49 (このIDを非表示/違反報告)
常連客 - とっても面白いです！更新頑張って下さい。葵ちゃん編が終わったら、そろそろ二年来ますかね？だとしたら、二年トリオを期待してます(笑) (2015年8月24日 11時) (レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
倉間海正 - １１１！１がいい！ (2015年7月15日 0時) (レス) id: 8b9d93941e (このIDを非表示/違反報告)
レオン - 俺も一番で (2015年5月19日 20時) (レス) id: 32b186398e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧屋天馬 | 作成日時：2015年5月5日 9時
