21といえばってつけるのやめた！ ページ22
狩屋視点
天馬君は怒っていた。
こんな顔みたことないんだけど。
｢テメーあのカラスか｣
｢うるさい、お前に話し掛けてない｣
｢まったく威張りくさりやがるナ｣
輝君は俺にもたれかかっている。
そこに向けて、天馬君は視線を落とした。
正に、見下している。
｢輝の家がどういう家かは詳しくないし
全てを分かっている訳じゃないよ？
でもね、バカな俺でも分かるよ｣
天馬君は、輝君と無理矢理目を合わせて言った。
｢一人で抱え込んでたら、何にも解決しない｣
｢･･･でん、まぐん･･･｣
｢少なくとも、俺と狩屋は味方だよ｣
｢ぼ、僕を････助けて･･下さいっ｣
｢よし、良く言った。俺も頑張って助ける｣
俺に"首吊り狸"について説明する。
｢霧野先輩が言うには、
狸はただのキッカケだってさ。｣
狸と会ったがために、
負の感情とリンクしてしまった。
"会った"のではなく、"合った"。
感情は形になり
形は妖になった。
それが、この大狸。
輝君であり輝君ではない存在。
｢テメーに何ができるんだ、カラス？
コイツに張った闇はデカイ。
あと5、6人吊りゃあ済む話ダ｣
｢お前を最小限まで小さくして、輝に戻すの！｣
｢ギャハハハ！お前を身代わりに吊れっていうのかヨ｣
そう言いながら輝君の体へ戻り
俺たちから距離を取る。
｢さてと、吉と出るか凶と出るか･･･｣
天馬君が懐から出したのは、出刃包丁。
天馬君、輝君を最小限に小さくするつもりじゃ無いだろうね！
ぶつ切りにする気だったら俺は全力で止めるよ！
そんな俺の思いは届かず、
天馬君は輝君に出刃包丁を振った。
｢これも霧野先輩の受け売りだけど｣
でも輝君は切れなかった。
狸だけを切ったのだ。
｢いくらこの狸を倒したからって
二度と出てこない訳じゃない。
絶対また現れる｣
｢･･････負の感情が、募れば･･･｣
｢現代には珍しい、新種の妖だってさ｣
狸は言う。
また吊りに来るからナ。と。
輝君はあの後凄く泣いた。
ボロボロじゃない、ダバダバ。
叔父さんの過去が
自分に当たる父親が
成績にこだわる母親が
気持ち悪かった。
繋がっている自分がもっと気持ち悪かった。
そう話してくれた。
さて余談だか、
輝君は天馬君のことは見えなくなったらしい。
狸のおかげで見えていた、というと少し可笑しい気もする。
でも天馬君がいる、と分かっている人が増えたのは嬉しい。
狸の状態の輝君が、後に輝狸と呼ばれることを追伸しておこう。
22-きょうすけドック編-→←20といえば？天馬｢電気ネズミでしょ｣信助｢なんか言った？馬刺｣
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常連客 - 霧屋天馬さん» うんうん！もう、イナGOの中で一番好きです。あの、葵の蛇・・・じゃなかった、葵に憑りついてる蛇って、倉間じゃないですよね？どうなんですか？いや〜、蛇って言ったら倉間しか思いつかなくて。話の内容だと、倉間じゃ無いっぽいですけどね・・・。更新頑張って下さい (2015年9月8日 16時) (
レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
霧屋天馬(プロフ) - 常連客さん» コメントありがとうございます(^-^)二年トリオ可愛いですよね！頑張ります！！ (2015年8月24日 18時) (レス) id: 6ec01f3b49 (このIDを非表示/違反報告)
常連客 - とっても面白いです！更新頑張って下さい。葵ちゃん編が終わったら、そろそろ二年来ますかね？だとしたら、二年トリオを期待してます(笑) (2015年8月24日 11時) (レス) id: 3322158484 (このIDを非表示/違反報告)
倉間海正 - １１１！１がいい！ (2015年7月15日 0時) (レス) id: 8b9d93941e (このIDを非表示/違反報告)
レオン - 俺も一番で (2015年5月19日 20時) (レス) id: 32b186398e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：霧屋天馬 | 作成日時：2015年5月5日 9時
