1 ページ3
私、釘崎野薔薇は只今寝起きである。
昨日目隠し教師の命令で実地試験をやって、無事にWINして帰って来た。
帰って来たって言うか、昨日初めてこの寮に来てやっとお引っ越し完了!
って感じ。
だからまだいくつか段ボールが残ってる。
(何か適当に食べて残りの段ボール片付けるか。)
「後、一個!」
残り一つの段ボールにはクソ田舎で買った服が入っている。
「やっぱこれ捨ててくれば良かった...」
上京したんだし、こんな地味な服じゃなくてもっと可愛いの買わなくちゃね。
「つーかれたーーー...」
早めに終わって良かった。
只今の時刻、午前11時。
もうすぐお昼だけどやっと自分の時間が作れるわ。
「...パソコン見よ。」
「うわ〜やっば、これとか良いわね。」
パソコンで見てるのは、今若い女子の中で人気の通販、少女ショップ。
ずっと可愛いと思って見てるけど買った事は無い。
あそこに居たときはお小遣いなんか貰えなかった。親ってケチよね。
チロルチョコくらい買わせろっつーの。
「はっ!何この服、超可愛い〜!!」
適当にセール中の服を探っていたら、正に私が探していた様な服が見つかった。
水色がベースのオレンジ色のボーダー柄が入ったTシャツと
白のプリーツスカート。
「二点セットで1,500円?!めっちゃお得!」
少女ショップは学生のお財布に優しく、トレンドの服が手に入る為
私の周りの女子も来ている子は少なくなかった。
でもあんな田舎だから届くのは結構掛かったんだとか...
可愛い服着るためだったらやっぱりどんな事でもするものよね。
まぁその話は置いといて
「!この子...A?!あの人気モデルの?!」
私が買おうとしている服を来ているモデルはAだった。
Aは少女ショップの人気モデル。
私の買おうとしている服を可愛く着こなしている。
「買っちゃおうかな...?」
せっかく上京したんだし、何よりAが着てるんだものね。
試しに買ってみようかしら...?
よし!
「買っちゃおー!」
"BUY IT NOW"
カチッ
60人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:品川 | 作成日時:2021年2月21日 22時