episode.28 ページ30
伏黒side
それからAさんは五条さんと一緒に俺達の家を訪れてくれた。
俺は、津美紀がAさんと話す時はいつもより綺麗に笑うからこの時間が嫌いじゃなかった。
「Aちゃんは好きな人いないの?」
『ん〜、秘密かな。』
「津美紀何言ってんのさ、この僕に決まってるでしょ〜?」
『私、悟より恵の方がタイプ。』
「な゛!恵!いつAを誑かしたの!?」
「冤罪です。Aさんも余計なこと言わないでください。この人めんどくさいので。」
『ふふっ』
五条さんよりタイプと言われて満更でも無かったのは心の奥底にしまった。
だって、見るからに五条さんとAさんは特別だったから。
五条家と禪院家は対立関係にあって、結婚は難しいかもしれないけどこの2人ならどうにかしてしまいそうなくらい強くて、特別だったから。
だから、五条さんからこう言われたとき、ショックとか以前に驚きだった。
「Aはもう来ないよ。もう、会えないんだ。いや、俺には会う資格がない。」
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作者名:ばなな。 | 作成日時:2023年9月8日 22時