たった1人の███【五条悟】 (ページ24)

今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:33,597 hit

episode.22 ページ24

Aside

硝子と別れ、私が向かった先に居たのは頭から血を流し座り込む恵と摩虎羅、そしてさっき殺したはずの呪詛師だった。

摩虎羅がいるということは奥の手を使ったということ。

私は急いで呪詛師を回収し、恵に駆け寄った。

『恵！起きろ！』

まずい、このままでは恵は死んでしまう。

私は摩虎羅そっちのけで、恵を治すことに全集中した。

『使えるかは分からないけど。』

反転術式_____

私はそれを1回だけ使ったことがある。

でもそれからは1回も使えたことがない。

『お願い。』

恵の息が整っていく。

『っは、は、っ……』

使えた、反転術式が。

「なんだ。貴様、反転術式も使えるのか。」

『っ、宿儺の方か？』

なんで宿儺なんだ。

虎杖は何をしている……！？

「そう、怯えるな。お前らを殺す気は毛頭ない。それに今は彼奴に集中した方が良いぞ。」

殺す気はない？何故……

まぁ、宿儺が言うように考える暇がないのは事実。

私は宿儺の言ったことへの思考を放棄し、返事をする。

『言われなくても、そうする。』

「まぁ、貴様らには寝ていて貰うがな。」

『っは？』

そこで私の意識は途切れた。