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episode.21 ページ23

硝子side





『硝子、けが人だよ。』





人生で初めてだったかもしれない。





こんなに動揺したのは。





「お前……Aか?」





『やだな〜、忘れちゃったの?』





五条のように張り付いた笑み。





目の奥が深く、光が宿っていない瞳。





そして手に持っているのは、七海のナタ。





それだけでこの渋谷の壮絶さは手に取るように分かった。





『真希を早く見てあげて、そこそこ危ない状況だからさ。』





「Aはどうするんだ。」





『私はへーき!』





見た目は傷一つ無く、彼女の強さを再確認したが、心はどうだろうか。





あの頃(高専時代)の天真爛漫な笑顔は一切見られない。





このまま行かせたら今度こそAは壊れてしまう。





「ダメだ。行かせられない。」





『今いる中で私が1番強いの、私が行かなきゃ、ね!』





強いからなんだ。





現に、自他ともに認める最強の二人はバラバラになってしまったじゃないか。





でも私にはAを止める術は無い。





『じゃーね、硝子!』





なんで、私はいつも事が終わったあとにしか対処出来ないのだろう。

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作者名:ばなな。 | 作成日時:2023年9月8日 22時

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