たった1人の███【五条悟】 (ページ13)

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episode.11 ページ13

Aside

メカ丸というらしいそのロボットは、夏油傑の裡(うら)にいる何者かが悟を封印し、渋谷駅構内には特級呪霊や呪詛師、改造人間などがいるという私が見た情報をそのまま話した。

「確かにそれなら、地下鉄の隣駅から攻めた方が速い。だが、そのためにはまず帳を解かなければ。」

「緊急事態だ。マルチタスクで頼む。」

四の五の言ってる場合じゃないね。

『健人は一級だったよね。外に出て、伊地知くんと一級しか出来ない要請をして。他3人は、その間に帳を解いて。』

「あなたはどうするんですか。」

『私は、単独行動。人と一緒に動くのは性にあわないんだよね。』

呪術師は、仲間が傷付く度に隙が生じる。

私はそれが人一倍多いから。

「駄目です。三人と一緒に行ってください。大丈夫、彼らは強い。」

『……そうだね、強い。けど私よりは皆弱い。こんなことは言いたくないけど邪魔だから。』

ごめんね。