未来から私達の子供がきたらしい【狗巻棘】

episode.18 ページ20

Aside






『そう、ここはこう。』





今は座学の時間……のはずなんだけど、五条先生が来ないので自習をしています。





と言っても、琴音の事をそこら辺に置いておく訳にはいかないので、みんなで琴音に算数を教えています。





「琴音は頭良いな。頭脳は、A似だな。」





「おかか、明太子(俺だって頭良いもん)！」





「いや棘は頭良くないだろ。」





『笑笑』





「おっまたー、いやーごめんね〜、遅れちゃっ…………琴音？」





五条先生が急に入ってきて、琴音を見る。





「琴音、見ないうちに成長したね〜、しかも良いもん持って……」





『「待って！／おかかー！」』





私たちは琴音の術式のことは誰にも話していない。





もちろん、真希たちにも。





もし、この子が呪術師とは違う道を生きたいと思った時に歩めるように。





まぁ、六眼を持つ先生には筒抜けだけれど。





『ちょっとこっちに来てください。』





先生を廊下に連れ出して話す。





「そっか。うん、そうだね。琴音の術式は珍しいし、きちんと訓練すれば強くなる。」





『そうですか。』





「でも、その子にきちんと術式の使い方は教えるんだよ。死なないように。」





『「はい／しゃけ」』

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