未来から私達の子供がきたらしい【狗巻棘】

episode.14 ページ15

Aside





「んで、未来から来たっつーのは分かったんだけどよ、どうすんだよこのガキ。」





ガキって……真希らしいけど。





「そうですね、ここにいるってことは未来にはいないって事ですよね。未来の先輩たちが心配してるでしょうし。」





「心配で済んでないでしょ、今がこんなに親バカなんだから。」





『この子を未来に戻すにはある呪物が必要らしいんだけど、生憎、手元に無いらしいから五条先生が探しに行ってくれてると思う。』





「しゃけ」





『つまり、それまでは私達がお世話しろってこと。』





私も呪具を探しに行きたいけど、私は呪物がどんなものかも分からないし……





「なるほどなー。」





「まぁ、俺らには今は何もできることが無いからな。気長に待つしかないだろう。」





でも、何か引っかかるんだよな〜。





なんのためにこの子はここに来たのか。





呪物で来たなら、どういう経緯でここに来てしまったのか。





『でも何か引っかかるんだよな……』ﾎﾞｿｯ





「先輩、何か言いました？」





『い〜や、何も。』





私は自分の気のせいだと思い、笑って誤魔化した。

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