かくりよの宿飯 津場木葵の姉2

57話 貴女サイド ページ9

『隠世のは霊力を活用した釜じゃ
現世の圧力釜とはちと違うが
似たような効果がある』

銀次「隠世には、大昔からこの釜がありました
他にも、隠世ならではのの道具があります」

銀次は続いて

厨房に並んでおる何個かの調理器具のうち

丸い円盤の器具を指差した

なんじゃこれは？

妾は初めて見たやつじゃ

銀次「この円盤の上に
冷凍したお肉を置いてください」

葵「これ？」

豚肉と鶏肉のブロック肉じゃ

冷凍されておると冷たい岩のようじゃな

コンコン叩いてもかたい・・・

葵が円盤の上に置き

銀次が「解凍」と唱えれば

お肉は火か炎かわからんが

まぁとりあえず熱いやつに包まれて

解凍された

妾が燃やしてやろうと思ったのに

葵「わ、あっという間に解凍したわ
電子レンジみたい」

銀次「冷凍食品は自然解凍以外に
このような妖火円盤を扱って解凍します」

銀次「複数の機能を持った妖火を
閉じ込めた器具なのです」

『言霊で命令すれば
受け付けてくれるのかぇ？』

銀次「はい」

葵「へえ
隠世ってやっぱり、現世とは勝手が違うのね」

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