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＿＿＿なんだかんだ。
魅力を感じてあの日すぐ入部した部活。
今日は活動日ではない。
バイトに行くゆりやんとは放課後すぐに別れて
私は課題の本を借りに図書館に行くことにした。
…それでふと、思いついたことがあって。
借りた本を2冊抱えたまま、階段を上がっていく。
ひとつ上がって2年生の階。やっぱり人まばらで
もうひとつあがって3年生の階。やはり静か。
もうひとつ上がったらパソコン室やし、当たり前に誰もおらん。
部室に耳をあててみたけど音は聞こえてこない。
そのままもうひとつ上がって、
当たり前のように立ち入り禁止を無視して
ガチャ、とドアを開ける。
洲崎「＿＿あれ？Aやん」
ギターの弦を変えている洲崎先輩がベンチにいた。
洲崎「どうしたん？部室になんか用事あった？」
「いえ。ただ屋上に来たくて」
洲崎「ここええよなぁ。俺もたまに来んねんよー。
Aもここ座りや。あ、弦の先っちょだけ気をつけて」
そう言われて、隣りに座る。
洲崎「本でも読もうとしとったん？」
「あ…これは課題のやつで。」
洲崎「地球環境…
まぁたしかにそれ読書するもんやないか笑
よくここ開くって知ってたなぁ」
「知ってたというか、偶然見つけて開けたくなって、
気に入ったんです。
そんで健人先輩に会いましたあの日。」
洲崎「そうなんや！
最早ここ健人のアジトみたいなもんやからなぁ
まぁ、かち合っても仲良くしたってや？」
と、優しい顔でそう言う。
洲崎「Aは今日なんも予定無かったん？」
「あー、遊び行こうかとも思ったんですけど
友達がバイトやったんですよね」
洲崎「バイトかぁ…Aはせんの？」
「やれたらいいなとは思ってるんですけど、
でも勉強もあるし、部活もあるし…
いい所あればいいんですけど…」
洲崎「あ、ほんなら俺んとこ来てみる？
小さいカフェやねんけど、ゆるーくやってんねん。
結構融通利かせてくれるし」
Aって駅どこ？って聞くから、
答えたら、
洲崎「え！ほんま！そこから歩いて10分くらいやねんそこ。
もしAがいいなら今から一緒いく？」
「先輩はなんも用事ないんですか？」
洲崎「今日バイトあるけど、シフトまで時間全然あるから大丈夫！
どうせいくし、どう？」
「行きます！」
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作者名：七 | 作成日時：2020年4月24日 4時
