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洲崎「おはよ、A」
「おはようございます」
昇降口で、すーちゃん先輩に会った。
洲崎「今日部活くるやろ？」
「はい…」
洲崎「あー、そろそろ定期演奏会のことも話しあわんとなって
けど、今日昂生先輩来れないかもしれんって言うてたから…
昂生先輩来たらするかもしれんくらいな気持ちでおって」
健人先輩との約束？は今日だけど
空けといて、と言われただけで何をするかなんて聞いてない。
多分屋上でなんかやるんかなってあまり追求はしなかったが。
なんだったんだろ…
と思いながら教室に入る。
口々に挨拶をして、カバンを開けて机に中身入れて…
ポケットのケータイが、振動を伝えてきた。
山田健人今日放課後、教室で待ってて。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
ゆり「ほな私先行ってるね」
「うん」
初めの頃は2人で一緒に部室にいってたのも、
もう一緒に行く方が珍しくなった。
というのも、ゆりやんは最近、
亜生先輩と待ち合わせて部室に行ってるらしい。
詳しくは聞いてないけど…聞けんけど…
ホームルームが終わった瞬間、振り向いて私に
「先に行ってるね」と声をかけて出ていく。
亜生先輩待たせてちゃいけないし、
私準備遅いから全然良いんだけど。
しかも今日、健人先輩は教室で待っててって言うとったし、
早く片付けても手持ち無沙汰やからチンタラ準備。
徐々に人まばらになっていき、
準備を終えて本を読んでると、
しばらくして、名前が呼ばれた。
健人「A〜、行くで」
カバンを持って健人先輩に駆け寄る。
健人「よし、いこか」
今日も先輩はネクタイが緩い。
「そういえば何するんですか？」
健人「まあ着いてからのお楽しみということで。」
部室に行く道とは違う道を歩く健人先輩
「ん？部活は？」
健人「行かんで。演奏会の話するかもって言われたけど、
今日多分全員揃わんし大丈夫」
そう言う健人先輩について行き、
先に門出て待っててと言われ待ってると
自転車を持ってくる健人先輩。
山田「いこか」
自転車をおす健人先輩の後を歩いていくと、
橋を渡ったところで曲がり、川沿いの道に入っていく。
ピタリ、と足を止めた。
山田「後ろ乗って？」
…え？
気づけばカバンもカゴに入れられ、
戸惑いながらも、いわれるがまま荷台に座った
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作者名：七 | 作成日時：2020年4月24日 4時
