4000 ~short story~

あつい。Takumi.G ページ13

後藤「だからもう、やめときなよ」


「そーゆーときは、

や、め、と、き、な、よーって言うんだよ拓実」




ちょっと酔いが回ってるA。


ちょっとどころじゃない。


いや…楽しそうなのは何よりなんだけど…


明日もあるんだし、程々にしないと…


と思いつつも、まぁまあなペースで進んでいく





後藤「ほらA、あーん」


「あーーーん、うへぇなんだこれ」


後藤「不味いもの食べたみたいなコメントすんな、

ポテトサラダだよ」


「フライドポテト！」


後藤「はい」




キラキラした目で言うから頼んじゃったじゃん


Aが食べてるの見てたけどもうさすがに無理。


俺、ダイエット中で控えてたのに。


まだ残っていたサラダを口に入れてやった




「シーザーサラダ」


後藤「正解でございます。」


「美味しいけど、あちー」


後藤「すみません、お冷貰えますか？」




なんか、顔赤くてほかほかしててやばそうなんだけど。


手のかかるやつ。


運ばれてきた水を差し出すとふるふると首を振る




後藤「明日大変だからさ、ね？」


「大変じゃないもん」


後藤「ちょっともう、ほら…お願いだから…」




そう問いかけても嫌だと首を振る


こうなったら仕方ない。


個室だからいいよね。


水を含んだ俺は、


Aの襟元をぐっと引き寄せてクチウツシ。


入り切らずに零れた水が、なんとも言えない感情にする


…俺も、酔ってんのか。


待てずにフライドポテトをなかったことにしようかと思ったけど


そんなことしたらAが黙っちゃおかないと思い、


来た瞬間、ものすごい速さで食べた。


Aより食べたかも。


ブーブー文句言ってはいたが無視してお会計して


フラフラするAをおんぶした




「拓実、温かいね」


後藤「Aは熱いよ」




すると、ぎゅっと抱きしめられる


そして熱の篭った吐息とともに言われた。




「大好きだよ」


後藤「…下ろすぞ？」


「なんで？」


後藤「俺が待てないからだよ」


「ちょっと待ちなって、家はそこだろ？」


後藤「そこ他人の家な笑 もうちょい先だよ」


「愛してるから、我慢して」




そんなセリフを吐くA、お酒のせいなんて思いたくない


でも、そんな君を愛してるから俺はどうにか我慢するよ。


そのあとは知らないけど。



fin.


緋鞠さんリクエスト

後藤さんと飲み


飲み、というか飲んだくれと後藤さんですが…

リクエストありがとうございました！

喧嘩するほど仲がいい Hiroki.T→←＿

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