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都築「ごめんバシ、拓実、俺帰るわ」
後藤「…どうしたの?」
都築「実家がちょっと。」
石橋「気にしないで行ってきな、俺らは大丈夫だから
また日は改めればいいんだし」
都築「ごめんありがとう!」
月に1回の3人だけの話し合いの日。
抜け出して俺は電車に飛び乗った
学校に行ったっきり帰ってないみたいで
母から、こっちに来てないかと聞かれたが、
Aには俺の家は教えてないし行き先を告げずに
東京に来るような子でもない。
母から心当たりのある場所を言われて提示したけど
どこを探してもいないらしい。
もう8時を過ぎる。
こんな冬の夜に、何やってんだ…どこにいんだ
1時間半くらいかけて実家に着くと荷物を投げ入れて
スマホだけ持って外に出た。
自転車を乗り回して、Aが行きそうなところを全部探す
都築「A!A!」
ただでさえ田舎。こんなくらい所一人で歩いてたりしたら…
いやもう既に…
もし夜が開けて明るくなって見つかったと思ったら…
とゾッとするような考えが頭を過り
俺は強く頭を振った。
都築「はあ、はあ…ほんとにどこいっちまったんだよ、
Aーーーーー!!!」
寒空の田舎に響く、俺のバカでかい声
これでAが気づいてくれたらいいのに。
そんな思いとは裏腹に、雨が降り出した。
都築「なんでだよ……」
Aがどこかで怪我をしたりして動けなくなってて
今、生きてるとしてもこんな雨が降ってしまっては…
と、微かにだが、確かに聞こえた声
俺はスマホのライトを当てながら声のした方へ歩く
用水路を照らした時、ふと見えた人影…
都築「A?」
「ひ…く、ん」
都築「A!!今助けるから待ってろ!」
俺は自転車を投げ捨てて用水路に駆け寄る
何があったかは知らないがAはここに落ちたようだ
水量も多くないし、流れがなかったことが幸いだ
Aを引っ張りあげて抱きしめる
その体はびっくりするほど冷たくて、
俺の温もりさえ奪い取る。
都築「痛いとこは?」
「てと…、、」
都築「手と?」
「あし…」
そう告げたAはそこで意識が途切れた。
都築「A!!!!Aってば!」
慌ててスマホを取り出して救急車を呼ぶ。
そしてそのまま、母に連絡をいれた。
どこで?と聞かれたけど、ここは…どこ?
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七(プロフ) - キリカゲさん» いつもありがとうございます!私もあそこは結構お気に入りなんです……笑 亀更新ではありますがこれからもどうかよろしくお願いいたします!! (2020年11月10日 3時) (レス) id: abff0b7c50 (このIDを非表示/違反報告)
キリカゲ(プロフ) - コメント失礼します…!私は「お宅のオタク。」が1番お気に入りです、「きもきもきーも」くん連呼には笑ってしまいましたが…笑(そんなところも好きです) 御忙しいとは思いますが、無理せず頑張って下さい。陰ながら応援させていただきます…! (2020年11月6日 22時) (レス) id: 2f1a054101 (このIDを非表示/違反報告)
ayu - ラジオでバシくんが彼女いること匂わせて、つづちゃんとごたくんに質問責めされるお話みたいです! (2020年8月19日 12時) (レス) id: be43918e80 (このIDを非表示/違反報告)
konan - リクエストお願いします!バシくんが大雨の中びしょ濡れで彼女の家に来るお話見たいです!なにか悩んでることあるっぽいのがいいです!よろしくお願いします!! (2020年7月19日 20時) (レス) id: be43918e80 (このIDを非表示/違反報告)
彩 - いつも楽しんで読んでます。エイプリルフールにバシくんに別れようって冗談で言ったら、めっちゃ焦るバシくん見たいです! (2020年7月14日 17時) (レス) id: be43918e80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七 | 作成日時:2020年1月3日 1時