【d！】物語のヒロインになれるわけも…いやなれるのでは？

50【天使のような】 ページ12

みんな(主に女子)の憧れ生徒会。

そんな生徒会に平凡な女子が入ったらどうなるかなんて、すぐに分かる。

「……見て。あんな地味な子が生徒会に入ったなんて、信じられない。」

「……ホントそうだよね。海野さんが入れるなら、みんな入れるじゃん。」

そう。

女子からの反感を買ってしまう。

関わった時点で反感を買ってしまったぽいんだけど、更に悪化してしまった。

恨むよ？生徒会。

「……しかも、最近パソコン部に入ったらしいじゃん？」

「え、そうなの！？あの“ワイテルズ”がいる！？」

「そうそう、信じられないよね、物語のヒロイン気取りかしら？」

「それな！」

ワイテルズって何だよ。

しかも物語のヒロイン気取りなのは愛原の方だろ、絶対。

珍しく早起き出来たのに、これじゃあ、気分最悪なんだけど。

Na「実菜、おはよう〜！今日早いね！」

……天使か？

　『おはよ、朝からその笑顔は眩しすぎるんだけど。』

私が目を細めると、Nakamuはなにそれと言って首を傾げた。

イケメンはどんな仕草をしても様になるからいいよね。

私はそんなNakamuになんでもないと言って、さっき女子が言っていた“ワイテルズ”について聞いてみる。

　『なかむ、“ワイテルズ”って何？』

Nakamuはお日さまの様な笑顔で答えてくれた。

Na「“ワイテルズ”っていうのは、俺とあの5人の奴らのことだよ。」

ふーん。

それで、女子が嫉妬してくるんだな。

Na「……それがどうかしたの？」

心配そうに聞いてくるNakamuに大丈夫だからと笑い返した。

　『そんなことより、校舎に入ろ？』

Na「うん、そうだね！」

Nakamuとはクラスが違うので、靴箱で別れてそれぞれの教室へ向かっていった。

51【逃げなければ】→←49　WTとのグループラ○ン

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す