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ページ8

♡重岡




おっそ、準備ってなにしてんねん。
そう思いながら、下駄箱に寄っかかってスマホをいじっていると、先生の透き通った声。




「重岡くん!ごめんね!」



その声におそいねん、そういって振り向くと、そこには先生と神ちゃん。




♡ ♡ ♡




重岡「で、なんで神ちゃん?」



「えっとー、教務室で俺も行きたいって…」



重岡「ふーん」




ホームセンターについて、神ちゃんだけ体育で使いたいものがあると言って別行動。
先生と2人きりになった俺は思い切って問いかけるが、余りにも鈍感すぎてイライラすらしてきた。



この女ほんまにばかなんちゃうかな。



神ちゃんは100%先生に気がある。
男の感っていったらなんか違う気もするけれど。



あの朝会の日だって、体育の授業の時だって、
神ちゃんはいつでも先生を目で追いかけていたのを俺は知っている。




重岡「なーんやせっかくせんせーと2人になれたとおもったのになあ」




残念、とからかうと 先生は顔を真っ赤にした。




重岡「なあせんせ?」




そんな先生が面白くて、もっとからかいたくて、
先生を壁に追いやった。




重岡「せんせー男慣れしてへんやろ?」




「な!!」




爆発してしまうんじゃないかと思うほど顔を赤らめて、なれてるよ!!と大きな声を出す先生。




重岡「どこら辺が慣れてんのん?俺に教えてやせんせ」



「もう!ほんとにからかわないで!
早く小物かってもどりますよ!!」




詰めた距離をまたもや広げられて、俺の手からするりと抜けて逃げ出す。




何言ってるんやろ俺。




冷静になって、恥ずかしくなった。



先生といると俺、全然素直になれへんし からかってまうし、





自分が自分じゃないみたい。

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作者名:わたし | 作成日時:2020年9月30日 22時

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