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♡重岡
小瀧「しげ〜、ここやねんけどさ」
重岡「ん?」
体育祭6日前。
応援団の俺と小瀧、その他のメンバーは、練習が終わっても 打ち合わせや 小物作りに勤しんでいる。
小瀧「足りひんねん材料」
重岡「…買い出し行けってか?」
小瀧の甘えた顔に はあっと深いため息が出る。
重岡「いーやーやー!やって俺この前も買い出し行ったもん」
小瀧「そこをなんとか!俺振り付けまだ考えてないねん」
重岡「いーやー!俺は死んでも行かへんからなー!」
小瀧「ほんまたのむで…」
代わり映えのないじゃれあいをしていると、後ろからガタッと席を立つ音が聞こえて、俺と小瀧は同時に振り返った。
中村「ほら、いいなって」
コソコソ話で大田に何か言っているつもりなのか、
内容は全て丸聞こえだった。
大田「あ!あの!私も行くから、大毅一緒に行かへん?」
重岡「え?」
小瀧「ええやんええやん!いけーってもうほんまに」
小瀧に腕を引っ張られて、大田と一緒に廊下に無理やり放り出される。
大田「…いこ?」
窓から照り付ける夕日のせいか、大田の顔が少し赤らんで見えたのは、見間違いだろうか。
おん、と返事をすると 俺たちは歩き出す。
♡ ♡ ♡
「神山先生ー!これとこれですよね?」
神山「そうそう!ありがとう!」
体育祭まで残すところ1週間もない。
そんな中、私は神山先生のお手伝いで、またホームセンターまで来ている。
神山先生から頼まれたものをカゴに入れて、
あとはなんだっけ、と辺りを見渡したとき。
ふと、重岡くんに追いやられたスペースが目に入って、カーッと顔が熱くなる。
神山「成瀬先生?顔赤い」
そんな私に気づいて、顔を覗き込む。
神山「…熱?」
心配そうに私を見つめて、彼は私の額に右手を置いて、左手は自分の額に。
こんな状況がベタでぷぷっと笑いがこぼれてしまう。
神山「な、なに!?俺なんかついとる!?」
「ふ、ふふ、ううんそうじゃないんです」
「神山先生がかわいくって」
そんな私の無意識な言葉に、今度は神山先生の顔が赤くなっているように見えた。
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作者名:わたし | 作成日時:2020年9月30日 22時