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学校は体育祭に向けて大盛り上がり。
練習も増えてきて、怪我をして保健室を利用する生徒が大幅に増えた。




「よし、大田さん!バッチリ手当できたよ!」




大田「ありがとう先生〜」



中村「莉子はほんまにそそっかしいねん!きいつけや!」




重岡くんたちと同じクラスの大田さんと中村さん。
阿部先生の時から よく保健室に来ては恋バナをするようで、それは私に変わってからも変わらず。




大田「ねえねえ、先生はどう思う?大毅のこと」




そんな大田さんの何気ない言葉に体がビクッと揺れてしまう。
キスまでした関係なんです なんてとてもじゃないけど言えたことではない。




「え、え〜?重岡くん?」




「そうだなあ、笑顔が素敵な子だよね」




目をキラキラと輝かせる大田さんを直視できなかった。




大田「だよね…」



中村「もうー!じれったいわぁ。
体育祭の日告白するってゆうたやんか!したらええねん!」




当たって砕けろー!と大田さんの背中をぽんぽんと叩く。




重岡くん、本当にモテるんだなあ。
私になんかちょっかいかけてる暇があるなら、こんなに可愛い子の気持ちに気づいてあげてよ。




「ねえ、重岡くんって彼女いるの?」



大田「いないねん!いないからさあ」



中村「やからー!今がチャンスやねん!」



「そうだね〜、いないならチャンスだね!」




なんて無責任なことを言ってしまう。
彼に彼女ができたら、私も変に悩んだりしなくて済むしね。




大田「先生応援してくれんのん?」



「うん!もちろん!」




やったー!と浮かれる大田さんは恋する女の子で。
可愛くて可愛くて仕方がない。




いいね、高校生。
まだ若い方だけど、年取ったように感じちゃうね。

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作者名:わたし | 作成日時:2020年9月30日 22時

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