【東リベ】広島ヤクザの若頭様！【男主】

II-1 ページ8

場面が変わります

.



長くなるので飛ばします。すみません！
※1回目のタイムリープ後です。




「2005年の7月4日、ボクの運命をきみが変えた」



「え！？ あれは…現実？ だってオマエ死んだはずじゃ…」


「君はタイムリープしたんです！！」



と目の前の橘直人は言った。

花垣武道がみた(というより行った)夢は、夢ではなく、走馬灯でもなく紛れもなく過去だったのだ。



「そしてボクは生き永らえて、タケミチくんを助けた。 タケミチ君はタイムリープした事で、未来(いま)を変えたんです！！」



橘は、12年前に花垣に伝えられた自身の姉、橘日向を守れと言われた。
それを果たすべく、刑事になったのだと言う。
だが12年後の現在、あらゆる手を尽くしたがそれは果たせず、橘の姉は死んだ。



「ボクに協力してください！！君なら！姉さんを救える！！」



「オレが…橘を…？」



橘の見解は、花垣のこのタイムリープ能力は12年前の同じ日に戻るものだと言う。
その後2日間、花垣は橘によってほぼ軟禁状態で、橘日向の死因に直結する東京卍會の抗争、また東京卍會についての知識を叩き込まれていた。


2017年7月1日、橘日向は犯罪組織、東京卍會の抗争に巻き込まれて死んだ。
祭りの最中、屋台を狙ってトラックが突っ込み巻き込まれた。26歳だった。


橘は(今後、日向と被るのでこの姉弟は名前で書く)組織犯罪課の刑事だ。内部事情をよく知っている。



「東京卍會との抗争相手は広島鳴戸組です。この両者の抗争がなければ姉さんは死ななかった！！
広島鳴戸組は2011年に東京進出してきた、広島では代々続く極道の組です」


橘はホワイトボードに貼られた写真を指差した。


「この男が、広島鳴戸組 組長、鳴戸飛鳥です。
元々広島鳴戸組は、さっきも言ったように代々続く極道の組です。今代が何故、東京まで進出してきたのかは不明です。

ただ、君の能力は12年前の今日にしか行けない。
タイムリープしたところで、広島鳴戸組を止めることは出来ないでしょう。


なので、今出来ることをする！

今タイムリープして12年前に戻り、中学時代ある人と出会って下さい」


「？ ある人？」


「東卍の2トップ、佐野万次郎と稀咲鉄太です。
この2人が出会わなければ今の東京卍會は存在しなかった。 つまり、姉が巻き込まれて死ぬ事もなくなる訳です」


そう、言って直人は花垣を見つめた。



「……わかったけど、どーやって過去に？」




.

II-2→←I-6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す