I-6 ページ7
「よし、なら東卍に入れ、鳴戸!」
「…トーマン?」
「東京卍會、俺たちのチームだ。 マイキーは総長、俺は副総長をしている」
と、龍宮寺は言った。
「だけどよマイキー、鳴戸は今日真一郎くんに会いに来ただけであって広島に帰っちまうんだぞ?
どういうつもりだ?」
「えーだってケンチン、鳴戸が仲間になったら面白そうじゃんかー」
突然のチーム勧誘に鳴戸は黙り込んでしまった。
鳴戸が黙り込むのも無理はない。
龍宮寺が言う通り、そもそも鳴戸は明日の昼前には東京を出て広島に帰るのだ。
それに鳴戸の組では、堅気に手を出すのはご法度である。
もちろん、たかが不良学生の集まりだ。
あっても道具は使わず
だが、鳴戸はまだ15歳とはいえ組のNo.2 若頭を背負っている。そんな鳴戸が組とは別にチームなんてものに入り、喧嘩なんかしていたら周りに示しがつかないだろう。
暫く口を閉ざしていた、鳴戸はこの話は持ち帰らせて欲しい、と言うと佐野は了承した。
「一応、言っておくが期待はせんでくれな。寧ろ返事はNOに近いと思っておいて欲しい」
そう言うと、鳴戸は立ち上がりそろそろ出るか、と佐野と龍宮寺を促し店を出た。
外に出るといつの間にか店を出ていた西本が3人の目の前に車を停めていた。
.
.
「いやぁ、すまねぇな。飯も奢ってもらったのに家まで送ってもらっちまって」
「なに構わんさ、それぐらいはさせてくれ。
……そう遠くない内にあの返事を持ってまた伺うけん」
「じゃあ、また今度な」
「あぁ、またな」
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イアル(プロフ) - 清良さん» コメント有難う御座います!本場の方からのアドバイスは本当助かります!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2021年9月21日 10時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - 自分が広島県民なので読んでて面白いです(^^)vじゃけえとか疑問文には語尾にじゃろ?とかつけたらもっと広島弁ぽいかもしれません!!応援してます!! (2021年9月19日 16時) (レス) id: a5914266a6 (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - うさぎさん» 有難う御座います。頑張ります! (2021年9月17日 13時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - セリフ1つ1つに方言意識してくれとるんじゃなって感じました。最高です。応援してます! (2021年9月17日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - 援さん» 有難う御座います。きちんと完結させられるよう頑張ります! (2021年9月17日 0時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イアル | 作成日時:2021年9月12日 0時