番外編2 ページ24
「ほれ、2人とも好きなの食いんさい」
駄菓子屋を出て、近くの公園のベンチに座った3人は先程鳴戸が貰ったお菓子を食べながら駄弁っていた。
「てゆーか、あそこのおばちゃん、知り合いだったわけ？」
「いんや…？ 昔うちの組員が世話になったんじゃと。……ありゃ、多分土井じゃ」
「え、土井ってあれ？ 兄貴が助けたとかって言ってた？」
「へぇ、こりゃまたすげー縁だな」
と、龍宮寺が言った。
本当だな、と3人で笑う。その後も何気ない話で盛り上がって、あっという間におばちゃんがくれた駄菓子が減った。
最後の１つを手にした鳴戸が目を開く。
「え…」
どーした？と、2人が鳴戸の持った菓子を覗き込んだが特に何も変わったものでもなかった。
「こ、これ…あれか？ 桃太郎のやつに出てくる……」
「ああ、それ案外美味いよな」
きび団子って本当にあったんだ…と鳴戸が言うと、佐野と龍宮寺に大爆笑されたが、気にしないで一口食べてみた。
「うま、」
それでもヒーヒー言って笑う2人に鳴戸はむっとして、食べてるきび団子をひと口サイズに2つ千切って、佐野と龍宮寺の口に押し込んだ。
ようやく、2人が黙りもぐもぐと口の中のものを噛む。
2人が口の中のものを飲み込むと、鳴戸に向かっておかわりの手を出す。
「わしは桃太郎か！」
と突っ込みながら、2人の手に千切ったきび団子を渡す。すると、
「鳴戸が桃太郎かならマイキーは犬か？ 犬は強そうだしな」
「じゃあ、ケンチンはキジな。猿よりキジっぽいわ」
「猿がいねぇじゃねーか」
と、変な配役をして3人は笑った。
「んー、まぁぶっちゃけ猿いなくても俺ら3人いれば取り敢えず敵いねーだろ」
「確かに」
「ていうか、鳴戸は桃太郎より鬼側だろ」
「おお、んじゃあ上納金はきび団子でええよ」
「よくわかんねーけど、そんなにこのきび団子気に入ったんだな」
「おん」
「てか明日、タケミっちんとこ行こーぜ」
「おう、確か溝中だったか」
「ありゃ、溝中じゃね。 前に見た事あるけ」
「じゃ、今日は大してする事ないし帰るかー」
「おー、ほんじゃあなー」
「じゃあなー」
.
.
番外編おわり
＊＊＊＊＊＊
鳴戸くんのしている片耳のピアスは特にこんな感じ！という指定はありません。ご自由に設定してて下さい。一応、作者の中の設定は羽の飾りです。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イアル(プロフ) - 清良さん» コメント有難う御座います！本場の方からのアドバイスは本当助かります！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年9月21日 10時) (
レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - 自分が広島県民なので読んでて面白いです(^^)vじゃけえとか疑問文には語尾にじゃろ？とかつけたらもっと広島弁ぽいかもしれません！！応援してます！！ (2021年9月19日 16時) (レス) id: a5914266a6 (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - うさぎさん» 有難う御座います。頑張ります！ (2021年9月17日 13時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - セリフ１つ１つに方言意識してくれとるんじゃなって感じました。最高です。応援してます! (2021年9月17日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - 援さん» 有難う御座います。きちんと完結させられるよう頑張ります！ (2021年9月17日 0時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イアル | 作成日時：2021年9月12日 0時
