��-4 ページ22
「……くっだらねー質問」
後ろの、佐野は花垣の質問に少し黙って口を開いた。
スイマセン、花垣が言うと佐野は何処か懐かしそうな目をして、自身の兄の話を始めた。
佐野は花垣が自身の兄に似ている、と言った。
やがて、花垣と龍宮寺は自転車を止めると佐野は夕日を見つめながら語り始めた。
「今って不良がダセーって言われる時代だろ？
兄貴の世代はさ、この辺りもすっげー数の暴走族がいてさ、その辺をチョッカンコール鳴らして走ってた。
みんな肩肘張ってさ、喧嘩ばっかして、でも自分のケツは自分で拭いて……
そんな奴らがなんでダセーんだ？
だから俺が不良の時代を創ってやる」
そう言って、佐野は花垣を見据える。
「お前もついてこい。
俺はお前が気に入った、花垣武道」
「喧嘩が強ぇ奴なんていくらでもいんだよ。
でもな、譲れねぇモンの為ならどんな奴にでも楯突ける。
お前みたいな奴はそーはいねぇ。
考えとけよ、タケミっち」
「じゃ、ワシらはもう行くけん。 今日は学校まで押しかけてしもうてすまんかったの。
またな、タケミっち」
そう言い残して3人は立ち去っていった。
暫し彼等の後ろ姿を眺めていたが、花垣も歩き出した。
「(マイキーは不良だけど、悪い奴じゃない。
少なくとも、祭りにトラックで突っ込んで関係のないヒナを殺しちまうような2017年の東京卍會、そんな組織のボスでは絶対にない。
……何がマイキーを変えたんだろう)」
目の前から歩いてきたガラの悪い不良学生3人組とすれ違った。
3人は1人の男を先頭に歩いていた。
すれ違ったところで、花垣は足を止めた。
「あれ！？」
そして、振り返る。
「ん？ なんか、どっかで見た事あるよーな…」
＊＊＊＊＊＊
ここで、取り敢えず漫画1巻分終了です。
ふと思ったのですが、設定や番外編も含めると漫画1巻分で22話分となります。
完結まで考えるとなんだか、だいぶこのお話長くなりそうですね。
なんだか頑張りますしか言っていない気がしますが、引き続き頑張りますね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
イアル(プロフ) - 清良さん» コメント有難う御座います！本場の方からのアドバイスは本当助かります！これからも頑張りますのでよろしくお願いします！ (2021年9月21日 10時) (
レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - 自分が広島県民なので読んでて面白いです(^^)vじゃけえとか疑問文には語尾にじゃろ？とかつけたらもっと広島弁ぽいかもしれません！！応援してます！！ (2021年9月19日 16時) (レス) id: a5914266a6 (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - うさぎさん» 有難う御座います。頑張ります！ (2021年9月17日 13時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - セリフ１つ１つに方言意識してくれとるんじゃなって感じました。最高です。応援してます! (2021年9月17日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - 援さん» 有難う御座います。きちんと完結させられるよう頑張ります！ (2021年9月17日 0時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イアル | 作成日時：2021年9月12日 0時
