番外編 ページ14
※ストーリーIで夢主がマイキー達と別れた後のお話です。
※なんとなく思いついて作者が自己満で書きたかっただけです。本編では、この話はほんの少し触れる程度の予定です。
深夜2時を過ぎた頃である。
「若、流石にもうホテル行って休みませんか……」
前を歩く西本は後ろを振り返り言った。 佐野と龍宮寺と別れた後、2人は車から降り東京の街をただひたすら歩き回っていた。
渋谷、原宿、新宿等都心の中でもかなり人が集まる街だ。そして今2人がいるのは六本木である。
「……見つからんもんじゃのぅ」
2人は一体何を探しているのか…
また、何故探しているのか…
その答えは2日前の広島鳴戸組の組員達の会話にある。
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広島県某市鳴戸邸
50畳の広間に柄の悪めな男達がぎゅうぎゅうにつまっていた。
また、その広間に入り切らなかったのか廊下にもわんさか男達が座っている。
上座には若頭、鳴戸飛鳥が呆れた顔をして座っていた。
「じゃんっけんっほいっ!!!!」
じゃんけん大会が行われていたのである。
東京に出向く鳴戸にせめて組員をせめて1人連れて行け、と組長である鳴戸父が言ったのだ。
元々、組の中では役職関係なしにかなりの人望がある鳴戸は組員達の中で取り合いだった。
このじゃんけん大会も恒例行事である。
ただ、今回は東京に行けるというだけで、普段じゃんけん大会に参加しない者もこの会に募ったのだ。
中には、鳴戸の顔すら見た事がような下の者まで参加していた。
余りにも参加希望者が多かったので、早朝から開催されている。 鳴戸は強制参加である。
そしていよいよ勝負が終盤となり、それを見ようと敗退した者達が押し寄せ集まっているのだ。
「勝ったー!!!!! わしの勝ちじゃい!!!!」
「認めん!! ワレ小指詰めとるけ、そりゃぁパーじゃないやろ!!!」
「なんじゃとワレ!!!」
年長者は比較的温和で心配はいらないのだが、若い衆は気が短い者が多い。
鳴戸がいるのはこの為だ。
「これ、やめんか! 男なら負けは潔く認めんか!
お前もドスしまいや! その手握らなくしたろか!!」
「「…すんません」」
「…ったく」
その後も色々あり、ようやく優勝者が決まると広間では大宴会が始まっていた。
勝者の西本を囲んで組員達は東京土産を強請る。
その会話を鳴戸はきちんと聞いていたのだ。
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イアル(プロフ) - 清良さん» コメント有難う御座います!本場の方からのアドバイスは本当助かります!これからも頑張りますのでよろしくお願いします! (2021年9月21日 10時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
清良(プロフ) - 自分が広島県民なので読んでて面白いです(^^)vじゃけえとか疑問文には語尾にじゃろ?とかつけたらもっと広島弁ぽいかもしれません!!応援してます!! (2021年9月19日 16時) (レス) id: a5914266a6 (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - うさぎさん» 有難う御座います。頑張ります! (2021年9月17日 13時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ - セリフ1つ1つに方言意識してくれとるんじゃなって感じました。最高です。応援してます! (2021年9月17日 2時) (レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
イアル(プロフ) - 援さん» 有難う御座います。きちんと完結させられるよう頑張ります! (2021年9月17日 0時) (レス) id: 2ad308363e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イアル | 作成日時:2021年9月12日 0時