**LOVER**3

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秀太side





仕事のこととか、私生活のこととか





日高は着眼点が俺とは違うから話していて凄くいい刺激をもらえる







店に来てから1時間以上、俺も日高も4杯目の酒に手が伸びたころ、







｢この前、たまたまカフェでAに会ったよ｣







｢えっ．．．｣







懐かしい名前に驚きが隠せない








｢まぁ、世間話程度しかしてないけど。｣








｢．．．．．。｣







｢お前らがした選択にどうこう言うつもりはないけどさ、あの時からもう4年も経ったんだぜ？俺らも大人になった。あの頃とは違う。｣







｢．．．何が言いたい ｣







｢秀太はもっと自分の気持ちに正直になってもいいんじゃねーの？って俺は思うってこと。｣








｢何言ってんだよ。もう4年も前に俺たちは終わってる｣








｢でもお前はまだ好きだろ？｣








｢．．．．．．。｣







やっぱりメンバーにはバレていたその気持ちに否定も肯定も出来ない









｢大人になって1歩踏み出すのが怖くなった気持ちも分かるよ。AAAとか守らなきゃいけないものが増えたのも。．．．あの頃みたいにただ好きって気持ちだけじゃ、どうにもならないことだってある｣









でもさ、と日高は続ける







｢アイツのことが好きならもう一度振り向かせてみせろよ。弱気なんてらしくねーんじゃねーの？｣








そう言って酒を飲む日高









約10年前、初めて会った時に日高がラップをしてるのを聴いた









その時から思ってたけど









｢やっぱりカッコイイよ、お前 ｣









｢何の話？｣









｢いや．．．俺も頑張ろうって思って｣








｢応援するぜ。｣









｢ありがと｣









｢大丈夫！振られたらまた飲みに付き合ってやるよ。俺の奢りでな！｣









｢いや、なんで振られるって思ってんだよ笑｣








｢アハハ、わりぃわりぃ｣




o｡◈｡o+ﾟ+o｡◈｡o+ﾟ+o｡◈｡o+ﾟ+o｡◈｡+o｡◈｡o+ﾟ+o｡◈｡





｢ってな感じで、日高に背中押されてAにもう1度告白しようって決めたんだ｣






『そっか…だっちゃんに感謝だね』







｢あぁ｣







少し伸びたAの髪を撫でながら







4年間の思い出話をする









話の途中でAが寝ちゃったから






ﾁｭｯ







おでこにキスをして







｢おやすみ｣









俺も目を瞑る

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