黒猫少女、英雄高校へと行く［ヒロアカ/文スト］ (ページ5)

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黒猫が三匹ページ5

『…これからよろしくお願いします』

「あらぁ！そんな固くならなくていいわよ！もう私達家族なんだから！」

バシバシと豪快に叩かれる背中。

家族…私の家族は…家は…ポートマフィアだったな…

ふと思い出すA。

そう遠くない過去なのに、なぜか遠く感じた。

「それじゃあ家具買わないといけないわね！うーん…私も行きたいけどこれから用事があるのよ…
そうだ！出久と行けばいいわね！」

母親が言った言葉に、緑谷はえぇ！？と声を荒げる。

はい、と緑谷の手に渡される何万と言う大金。

あ、ベットは買わなくていいからね！と母親はウインクをする。

緑谷は、浮かれている母親を見て、苦笑いを零した。

*

「えーと…Aちゃんはどんなのがいい？」

店舗について、Aと緑谷。

緑谷は、Aにどんな家具がいいかと聞いていた。

『…モノクロ』

「え？」

『モノクロだったら何でもいい』

モノクロだったら何でもいいというAに緑谷は困り顔をする。

(えー…と…ちょっと困る返答だな…)

「じゃ、じゃあこんなのはどうかな？」

緑谷はそう言って、豪華過ぎず、質素過ぎず、丁度良い値段もお手頃な黒い机を指さした。

『…、それがいい』

「分かった。ちょっと待ってね」

緑谷は、机の番号札を取りに行く。

「よし、じゃあ次は棚だね」

こちらも、緑谷が選ぶ。

次々と、家具を選んで行き、後はお会計となった。

「ーー合計で、6万8千円になります」

「はい、7万でお願いします」

財布から7万を取り出す緑谷。

店員から、お釣りをもらい、家に届けてもらうという事で店を後にした。

「じゃ、僕達は帰ろっか」

緑谷はそう言って、家路をAと共に歩き出した。

家に付くと、すでに置いてある大きな荷物。

母親に、空き部屋を案内してもらい、Aは家具を部屋に運んだ。

出来上がった、Aの部屋はシンプルなモノクロだった。

特に物も置いてなく、ごちゃごちゃしてない。清潔感のある部屋である。