黒猫少女、英雄高校へと行く［ヒロアカ/文スト］ (ページ30)

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黒猫が二十七匹ページ30

「猫野郎。俺は手前を潰して勝利する！！」

『嗚呼…そうかい』

爆豪はばっと地を蹴り、Aの元まで一気に距離を詰める。

そして、思いっきり爆破。

「あーっと！？黒猫A！大丈夫かぁぁ！？」

コホン

咳払いが、煙の中から聞こえた。

『…筋はいい。だが、そんなものか？』

煙が晴れた先にいたのは、口角をあげているAだった。

「なっ…！！」

Aが、地を蹴り爆豪とは桁違いのスピードで一気に詰めるA。

Aは、爆豪の耳元でボソリと呟く。

『そんな物かと聞いているんだ』

Aは、爆豪に蹴りをかます。

耐えられなかった爆豪は、数メートル先に飛んで行った。

このままいけば、場外だが、死神と言われたAがそんな事を許すはずはなかった。

瞬時に動き、また爆豪に容赦ない蹴りをかます。

上まで飛んで行った爆豪を上から叩き落す。

Aの勝ちとなった。

『…甘ったれてるんじゃない。ここが戦場だったら死んでたぞ』

Aはそう言って、個性を発動し、爆豪の傷を治した。

唖然としている会場を、背にAは歩き出した。

「お、おい…ちょっとやりすぎじゃなかったか？」

上鳴が、椅子に平然と座っているAに告げた。

『…あそこが、戦場だったら、死んでた………いったろう？ポートマフィア幹部の力を
見せてやるとな』

そう告げたAの瞳は、鋭く、光が灯ってない瞳だった。

「な、なんか凄い事が起きたが次ぃ！！2位・1位と強すぎるよ君！同じくヒーロー科、轟焦凍!!」

「VS」

「君、何をしたらそこまで強くなる！？ヒーロー科、太宰治！！」

太宰が会場に足を踏み入れた。

太宰は、先程のお返し、と言わんばかりにAに笑いかける。

Aは、ふ…と頬を緩めた。

轟の、氷が太宰を襲う。

しかし、それもいとも簡単に避ける。

だが、轟はそれも想定内だったのか、避けた方向に氷を襲わせた。