黒猫少女、英雄高校へと行く［ヒロアカ/文スト］ (ページ23)

今日:16 hit、昨日:5 hit、合計:46,500 hit

黒猫がニ十匹ページ23

「計11クラスでの総当たりレースよ！コースはこのスタジアムの外周約4km！我が校は自由さが
売り文句！ウフフフ…

コースさえ守れば何をしたって構わないわ！

さあさあ位置につきまくりなさい…」

嗚呼…これは面白いルールだ。

何でもいいなら空を飛ぶのだって違反ではないだろう。

ゲートが開き、ランプに光が付く。

そして、3,2,1と一つずつ消えていった。

「スタート！！」

その言葉と共にみんなが我先にと足を進めた。

しかし、Aと太宰は一切に焦る気配がない。

それどころか、一切足を動かさないのだ。

「うふふ…私はもみくちゃにされたくないのだよ…それに焦ったて意味がないね」

『うーん…そうだなぁ…治も一緒に私と来るか？』

「いいのかい？じゃあお言葉に甘えて」

呑気に会話を交わすAと太宰。

「さーて実況してくぜ！解説アーユーレディ!?ミイラマン!!」

「無理矢理呼んだんだろうが…」

「さぁいきなり障害物だ!!まずは手始め…第一関門、ロボ・インフェルノ!!」

ロボットがばっと現れる。

未だ、スタート地点にいるAと太宰はロボットに狙われない。

「おーっと！？いまだにスタート地点から動いていない生徒がいるぜぇ！！黒猫Aー！
太宰治ゥ！」

その声で、ばっとAと太宰に視線が集まる。

『チッ…嗚呼…クソが…治、そろそろ行くか？』

「うふふ、Aの好きにしていいよ」

Aは、その声に指を一つパチンと鳴らした。

すると、太宰とAの足元に魔方陣が描かれる。

その魔方陣がピカッと光ったかと思うと、Aと太宰はふわっと浮いた。

「おお！？これは凄いぜぇー！一体どういう個性なんだ！？」

Aと太宰はその声を無視してふわふわと空を飛び、あっという間に生徒と距離を縮める。

未だ、ロボットと戦っている生徒を見て、Aは小さくおーお疲れさんと呟いた。

「うふふ、楽だねぇA」

『嗚呼。そうだな』

「なっ！猫野郎！包帯野郎！手前なんで空飛んでやがる！！」

『…うるさいなぁ』

「…ホントに何でもありだな」

地にいる爆豪と轟は上にいる太宰とAを見て、いつのまに、と驚く。

空を飛んでいるAと太宰は、一切足止めをくらう事は無く、直ぐに第二関門も最終関門も
突破し、ものの数分でゴールについた。