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「影山くんってさぁ、バレーボールのポジションどこなの？」
「………セッターだ」
「あぁセッターね〜いいよねセッターって一番目立つしなんかバーン！って感じだし！」
「てめえ絶対分かってねえだろ」
分かるわけないじゃん。自慢じゃないけど、こちとらバレーボールをバレエだと勘違いしてた女だよ？セッターとか言われても何する人か何をセッする人か分からない。
はぁ……、と影山くんが深い溜め息をつく。
少しの間頭を抱えていたが、どうやら何かを決めたらしい。わたしに向かって「いいか」と注釈を入れて彼は話し始めた。
「バレーってのは一人1回だけボールに触れて、合計で3回までボールに触れる競技なんだが、一番ボールに触れんのがセッターっつうポジションだ」
「え、なにそれ。セッターって審判に金渡してんの！？」
「違うんだそういう事じゃないんだ」
ねえごめんって影山くん諦めないでよかわいい冗談じゃんねえ悪かったって目死んでるよ。
ほんとに金渡してるとは流石に思ってないし………影山くんは言葉を選んで説明してたって分かるし、話もなんとなくは理解出来た。
「なんか分からんけど要するに、影山くんはめちゃめちゃバレーが好きなんだね」
「？当然だろ？」
至極当たり前かのように首をひねる彼がひどく意外だった。てっきりまた「何言ってんだボゲェ！！」とか言って否定されるかと思ったのに。
ま、余程バレーが好きなんだろう。しかし本当に意外だな。
「バレーボールってめっちゃチームスポーツっぽいのにね……影山くんってチームスポーツ向いてなさそうなのに、ちょー意外」
「…………！」
「影山くんとか、もう全てを圧倒的な実力で従わせてそう………「王様」とかって呼ばれたりして嫌悪されてそうなのに、全然違うんだね。まあそりゃそうか」
「っ、呼ばれてるわけねえだろ！！！！」
机が地響きのような音を立てた。それから、影山くんも。
なんかわたしが今の今まで呑気にしてたのが馬鹿みたいに、影山くんが唐突に立ち上がって、叫んだ。
机をブッ叩く音と、声量が尋常じゃなかったせいか、教室じゅうの視線が一点に集まる。
わたしは口を半開きにしたまま固まっていた。こんなもん急すぎて思考が追いつくわけない。
「………悪い」
視線に気付いたのか、ばつが悪そうに目をきゅっと細めた影山くんが、蚊の鳴くような声で呟いた。
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かくも。(プロフ) - さなかさん» コメントありがとうございます。ツンデレな影山くんを目指したので、そう言っていただけて嬉しい限りです……！ リアルのこともあり、更新はゆっくりになってしまうとは思いますが、これからもどうかよろしくお願いいたします。 (2月24日 21時) (
レス) id: 0dd49dac82 (このIDを非表示/違反報告)
さなか - ツンデレ！（胸が打たれる）・・・可愛い 影山君めっちゃ見てて楽しいです！これからも頑張って下さい‼︎‼︎ (2月23日 20時) (レス) @page21 id: c6c26cf44c (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - かくも。さん» ✉️。こんにちは！いつも作品見てます！！全作品を何回も繰り返す程大好きです！！もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか？ボードに返事送ってます。嫌じゃなければボード返事待ってます！これからも更新応援してます！！💝 (2月6日 19時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
かくも。(プロフ) - コミュ障さん» コメントありがとうございます。需要しかないだなんて言葉を頂けて嬉しいです。更新頑張るので、これからもよろしくお願い致します！ (11月25日 22時) (レス) id: 52443ca11f (このIDを非表示/違反報告)
コミュ障(プロフ) - 結局優しい影山大好きすぎるぅ！更新ありがとうございますマジで需要しかない... (11月25日 21時) (レス) @page11 id: aeac63a63d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かくも。 | 作成日時：2023年11月15日 23時
