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上層部から特級呪術師・禪院星来へ ページ4

「三重高専に入学し、そこの問題児たちの活動を随時報告すること」








いくつかの障子に隔たれた部屋でそんなことを言われたら、流石に動揺しないわけにはいかない。




というか、まだ面と向かって会ったことのない人たちを問題児扱いだなんて、彼らはよっぽど三重高専の生徒たちに対して懸念があるのだろうか。


なんて、わたしはこの段階ではまだ、そんなことを考えていた。



ケヒヒッ、と下卑た笑いが障子の向こうから聞こえる。この人達は自分が、呪術界の半分以上において嫌われていることを知っているのだろうか。




なんでよりによってわたしを選ぶのだろう。正直、全く気が進まないのだが。





「禪院星来。お前は特級呪術師でありながら、他の特級たちとは少々訳が違う。お前さんには話が通じると思っておる。御三家として、儂等の頼みを無下にするようなことはないだろう?」




全く心外だ。どこか確信したような老害たちの物言いに、わたしは舌打ちをしたくなる。




けれどまぁ、彼らが求める“禪院星来”は、そんなことはしないのだ。





呪術界でも問題児だらけが集まった特級呪術師において、私は確かに少々、「いい子ちゃん」だった。


それは認めよう。実際もう今の段階で、抗うことは選択肢から投げ捨てられている。


わたしは頭がよくない。自覚しているからこそ、素直に従っているほうが楽なのだ。



そして、この上層部という奴らは、わたしのことをよく分かっている。断るわけがない―――そんな自信があるようだ。





特級という等級を持っているならば、どれだけ予定外のことが起こっても大半は制御可能だと考えたのだろう。全く腹が立つ、楽観的な考え方だ。



だけども、わたしは断らない。面倒くさい。面倒くさすぎる。





脳死状態で言われたことに動いている方が性に合っているのだ。だから、わたしはこんな腐った上層部の言うことにも、素直に従う。



「やってくれるな?ケヒヒッ」


薄気味悪い笑い声とともに、何がおかしいのかいくつかの乾いた笑いが飛んできた。

わたしはそれに、特に迷う様子もなく、黙って頷くのだ。

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星音(プロフ) - かくも。さん» Ifでも泣いちゃいますよ。なりチャでも死んでたら号泣ですね。ほんとifでよかった。はい、これからもよろしくお願いします! (1月2日 13時) (レス) id: ad93be62fc (このIDを非表示/違反報告)
かくも。(プロフ) - 星音さん» コメントありがとうございます。Ifとはいえ、一回書いてみたかったんですよね………そう言って頂けて嬉しいです、成りチャなどではまだ生きてますので、これからもよろしくお願い致します! (1月2日 12時) (レス) id: 447326c752 (このIDを非表示/違反報告)
星音(プロフ) - 星来ちゃんが、死んじゃった……。泣けない鈴の代わりに私が沢山泣いちゃいました (1月2日 10時) (レス) id: ad93be62fc (このIDを非表示/違反報告)
かくも。(プロフ) - jyudo0517さん» こちらこそありがとうございます……!奈穂ちゃんと星来には普通の女の子としていっぱい喋って頂きたかったので、いっぱい話してもらいました!笑 こちらこそ、これからもよろしくお願い致します! (12月29日 19時) (レス) id: 2246c6766d (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - 奈穂が話してる………!(感動)ありがとうございます!!解釈一致です!!これからもよろしくお願いいたします!! (12月29日 19時) (レス) @page40 id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かくも。 | 作成日時:2023年11月4日 19時

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