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「でさぁ、さっきは何を話してたの?」


「ッ………!」




急に戻った話題に、また肩が跳ねる。この人には驚かされっぱなしだ。

上手く誤魔化せたと思ったのに、どうやら彼はしっかりと覚えていたらしい。抜け目のない人、胸内でわたしはそう思った。



「何って………、世間話ですよ。普通の」

「ふぅん?それにしては、雰囲気が異様だと思ったんだけど…………」



全く、その糸目でどうやってそれを感じ取ったのか。あまりの察しの良さ、勘の鋭さに頭を抱えたくなった。

結局は誤魔化す他ない。


「そんな事………相手も友達ですよ、普通の」

「ならいいけど………何だか僕と同じ匂いがしたからね。思わず話しかけちゃったよ〜」



篠家先輩は頭の後ろで手を組み、あっけらかんと笑う。わたしは彼の言葉が引っかかった。同じ匂い………?

「あの、同じ匂いって………?」

「ん?いや、こっちの話。なんか色々背負ってそうって事!」


彼はそう言って、わたしの肩をぽんと叩いた。背負ってるとは、どういう意図で言ったんだろうか。

篠家先輩も何か背負ってるのかな。そう思ったが、流石に上層部の監視役をしているわたしが聞けることじゃないな、と思い口を閉じた。



篠家先輩は学生帽を触る。

その時の仕草が、少しだけ寂しそうに、わたしの瞳には映った。






「ま、なんかあったら言って〜先輩だし力になれるかも!」

「あ、はい。分かりました」

「うんうん。後輩は素直なのがいーよね!」


そう言って、うんうんと頷く。篠家先輩は笑みを絶やさない。


わたしは、ふと頭に思ったことを口にしてみた。



「篠家先輩って、この間の一級以上が参加する高専の会議に出てました?すみません、覚えてなくて………」

「ううん、無理もないよ〜だって僕そん時39℃の熱出て寝込んでたもん」

「そうだったんですね………通りで、覚えがないわけだ」

「そう言えばさぁ、アレ一体なんの会議だったの?なんかえらい緊急で行われてたみたいだけど」



篠家先輩が不思議そうに首をかしげるので、わたしも記憶を辿って思い出してみる。あの日は、確か…………、


「未登録の特級呪霊が軒並み現れて、今後の方針を決めるみたいな感じでしたよ。人型の………名前なんだっけ………あ、そうだ。真人(まひと)とかいう呪霊が出たって」


「!…………ま、ひと?」

「…………?はい、」


篠家先輩は学生帽を触った。



監視役・禪院星来から警戒対象・篠家彼方。あなたへ。

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星音(プロフ) - かくも。さん» Ifでも泣いちゃいますよ。なりチャでも死んでたら号泣ですね。ほんとifでよかった。はい、これからもよろしくお願いします! (1月2日 13時) (レス) id: ad93be62fc (このIDを非表示/違反報告)
かくも。(プロフ) - 星音さん» コメントありがとうございます。Ifとはいえ、一回書いてみたかったんですよね………そう言って頂けて嬉しいです、成りチャなどではまだ生きてますので、これからもよろしくお願い致します! (1月2日 12時) (レス) id: 447326c752 (このIDを非表示/違反報告)
星音(プロフ) - 星来ちゃんが、死んじゃった……。泣けない鈴の代わりに私が沢山泣いちゃいました (1月2日 10時) (レス) id: ad93be62fc (このIDを非表示/違反報告)
かくも。(プロフ) - jyudo0517さん» こちらこそありがとうございます……!奈穂ちゃんと星来には普通の女の子としていっぱい喋って頂きたかったので、いっぱい話してもらいました!笑 こちらこそ、これからもよろしくお願い致します! (12月29日 19時) (レス) id: 2246c6766d (このIDを非表示/違反報告)
jyudo0517(プロフ) - 奈穂が話してる………!(感動)ありがとうございます!!解釈一致です!!これからもよろしくお願いいたします!! (12月29日 19時) (レス) @page40 id: e508273c49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かくも。 | 作成日時:2023年11月4日 19時

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