６人の大男と、１人の小娘。

「付き合ってないんだって」 ページ5

Shintaro side





車が動き、まず向かうのはコンビニ。

数字が目印のあそこ。
おにぎりもおでんも美味しい、あそこ。



森「これって３日分のお小遣い？」

京「え、３日で５００円！？」

高「おい、俺１円もないんだからいいだろ。」

ジ「明日もお小遣いもらえんじゃね？」

松「今食うものはそれで買って、あとは自腹だろ。」

『BBQの野菜とかは？』

高「１人５００円で腹いっぱいは食えないから、別途で用意してくれるでしょ。」

田「それは後で説明しまーす。」



そうこうしているうちに、コンビニへ到着。

路駐になるから、樹はお留守番。



『樹の分、買ってくる！』

田「まじ！助かる〜。５００円な、計算して買って来いよ？」

『だいじょぶ！』



俺の３歳下で、まだ１９歳のAはメンバーからすればずっと子供。

高地とは６歳も違うから、尚更。


Aしん、なんて言われるようになっていた。


小さいのもあって、後ろをテケテケ付いてくる姿が色濃く残っている。



『しんたろー！』

森「はいはぁい、」

『ちゃんと手つなごうね、』



メンバーで買い物に行くたびに迷子になる俺らは、ニコイチ。

カップルに見える？って聞いたら、
双子みたい、だって。


首から下がるがま口財布とか、

オーバーサイズのパーカーとか、

フードから覗くツインテールとか。


全部が相まって、俺からすれば妹だけど

みんなからすれば、俺も同じように見えてるのかな。

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