検索窓
今日:6 hit、昨日:6 hit、合計:31,639 hit

17. ページ17







藤「いでっ、」

萩「アホちゃうの?ぼけっとして捻挫とか、笑われへんて。」

藤「いや、笑ってるやん、お前。」



ぺちっ、と右足首にビンタがいっぱつ。


俺の足を綺麗にテーピングで固めてくれとるのは妹の萩花。

俺とは違って、落ち着いてて、手先が器用で、丁寧で、

それでいて、人付き合いがうまい。



藤「そういやさ、お前彼女とかおんの?」

萩「はあ?何いきなり……」

藤「…またマネージャー、泣かせたらしくてさ。」

夏「え!流星また女の子泣かせたん〜!?」

藤「うるさいうるさい、」



あかん、もう1匹増えた。

こっちも妹。夏恋は、おっちょこちょいやし天然やから萩花とは真反対やな。


俺が気兼ねなく話せる異性は、妹2人と母さんくらい。

あとはまあ、シゲの姉ちゃんとか…?

それ以外は極力話したくない。



夏「でも夏恋、流星に泣かされたことないで?」

萩「そうやんな、萩もないわ。…なんでいっつも泣かすん?」

藤「ちゃうて、勝手に泣くんやもん、俺悪くないやろ。」



そういうと、2人に流星が悪い、と一喝された。

萩花に至ってはまた叩いてきた。


でも、夏恋の言う通り、妹を泣かせた記憶はない。

それに泣かせるようなことをしたつもりもない。

…ここは、一緒やんな?



藤「お前らが強いとかはない?」

夏「萩は強いかもしれんけど、夏恋はそんな強い子ちゃうよ?」

藤「なんやろ、じゃあ。」

萩「…マネージャーさんって、あの3人くらいでいっつも一緒におる人?」

藤「そうそう。って、なんで知ってんの。」

萩「試合で見たことあるんよ。可愛らしいやんな?」

藤「…分からん。あれが可愛いかどうかも。」



俺からしたらまだ妹たちのが可愛い気がする。

…ちょっと俺キモイ?

18.→←16.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (34 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
177人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:桧央 | 作成日時:2021年4月5日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。