1.How to love ページ1
桃
小「はあ!?また別れたん!?」
神「……うん、」
小「何ヶ月持ったん!?」
神「覚えてへんけど……梅雨くらい?」
高校にも慣れ、略装された制服をいい感じに
着崩し出したこの夏目前にして
俺の幼馴染は、彼女と別れたらしい。
昔っからそうやねん。
可愛い子に告白されて、何となくでOKして、
最後はちょっと違かったって別れんねん。
泣いてる子、なんべんも見てきた。
小「今回の子、悪そうな子やなかったやろ。」
神「でも、なんか、怖かってん……」
小「怖いって……前も同じ理由やったやん。」
神「なんかなぁ……ちゃうかった。」
薄々勘づいてはいんねん。
ちっちゃい頃は俺も姉ちゃんがおるし、
ともにも姉ちゃんがおったから、
女の子の遊びだってそれなりにしてきた。
高校に入って、ともが本格的にオシャレに目覚めて
バレへん程度に化粧してるのも知っとる。
髪の毛だって男子にしてはちょっと長めやし、
顔つきは元々中性的やったし。
小「……しばらく、お付き合いとか辞めたら?」
神「おれも、そう思うねんけど、告白してくれた子が、かわいそうやん、?」
小「どゆこと?」
神「やってさ、頑張って勇気をだして言ってくれたわけやん。…おれのこと、好きって言ってくれるなら、嬉しいし、応えてあげたいやん。」
もう暑くなるってのに、サマーニットを着た
ともは少し恥ずかしそうに俯いた。
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作者名:桧央 | 作成日時:2021年4月5日 1時