150話 ページ7
〜雪希Ｓiｄn〜
私がそう言うと三人は呆れたようにため息をついた。
笹川「たしかにそうだな！好きなことやものに理由は要らないな！」
山本「はは、雪希に一本とられたぜ。」
リボー「まったく･････言い出したら聞かないところは蒼斗にそっくりだな。」
呆れたように言う三人はどこかホッとしたような顔をしていた。
雪希「でも、ひとつだけいいこと教えてあげる･････。」
山本「？」
雪希「･････雪月光葉流は･････汚れた流派なんだ･････。だから山本さんは私に刀を教わらない方がいい。山本さんには･････もっとふさわしい師匠がいると思う。」
私みたいに汚れた方法で強くなってほしくない。
だって、私の流派は･････人を殺せば殺すほど強くなる。
血が苦手な私がこの流派にしたのは･････私が弱かったがゆえの過ち。
あぁ、でも一人だけいたっけ。
私の剣士としての誇りを“壊してくれた”人。
『キミの流派は汚れてない。キミ自身、強くなろうとして努力もした。雪月光葉流は並大抵の覚悟じゃ受け継ぐことができない流派だよ。キミはすごいよ、雪希。だから･････もう人を無理して殺すことはない。もう･････血なんて見なくていいんだ。』
そして
私に新しい覚悟と誇り･････剣士としての道をくれた人。
彼は、私にとって琴森さん以上に大切な存在かもしれない。
ねぇ、師匠───？
『それにさ、雪月光葉流は血を吸う以外でも･････強くなれる方法があるんだ。』
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年9月13日 17時
