夜空の双子はマフィア嫌いⅣ (ページ48)

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191話ページ48

～雪希Ｓiｄn～

雪希「おはよ、綱吉。山本さんと獄寺さんも」

私は笑顔で何事もなかったかのように前へ出る。

三人は予想通り驚いたような顔をしていた。

獄寺「なっ！いつからそこにいた･････！」

雪希「私がスパイとか言ってるところからかなぁ。」

本当はもっと前からなんだけど。

沢田「えっと、今のは･････」

雪希「いいよ、綱吉。そう思われても仕方ないと思う。私も兄さんも綱吉達に言えないこと、いっぱいあるから････。でもね、私達にとって綱吉も、ヴァリアーも同じくらい大切なんだよ。」

今となってはもう必要ないけどね。

結局ナニカは私が殺すことになったし、争奪戦が終わったらどっちにしろキミ達は死ぬ運命にある。

私がナニカに勝てば私が殺す。ナニカに勝つと言うことは間違いなく“あの状態”になってるだろうから･････理性なんてものはない。

逆に私がナニカに負ければキミ達はナニカに殺される。これは言わなくてもわかるように、兄さんの魂は壊れたことを意味する。

兄さんを助けるためには兄さんがナニカに打ち勝つか、私がナニカを殺すしかない。

ナニカに打ち勝つためにはナニカとの共通点･････マフィアへの強い復讐心を無くさない限り無理だ。

私が負けて、兄さんがナニカに打ち勝った場合、私の望むハッピーエンドができるけど･････兄さんは私が死んだハッピーエンドなんて要らないって言うだろうな･････。

雪希「･････綱吉。」

沢田「？」

雪希「この争奪戦が終わったら、綱吉のこともっと教えてよ。私も、綱吉に秘密にしてたこと教えるからさ。」

私が生きていれば、なんだけど。