186話 ページ43
〜ベルフェゴールＳiｄn〜
ベル「なぁ、蒼斗はどこにいるんだ？」
パチもんどもを見に行った後、ホテルに帰ってきた。
けどさっきからずっと蒼斗の姿が見当たらない。
不思議に思った俺はそう言った。
マーモ「蒼斗なら雪希と話があるって言ってたよ。けっこう時間も経ってるし、もうすぐ帰ってくるんじゃない？」
ベル「ふーん。雪希もヴァリアー側につけば良かったのにな。そーすりゃ蒼斗が悩むこともなかっただろうに♪」
まぁ、つっても雪希にも色々考えがあるんだろうけど。
ていうか雪希は絶対裏表あるって王子の勘が言ってんだよねー。
ルッス「雪希ちゃんは変わった子だからねぇ。でもほんと皮肉。血を分けあった兄妹･････それも双子の片割れと本気の殺しあいをしなきゃならないんだから〜。」
マーモ「それを覚悟の上で二人は敵同士になったんだよ。それに僕達も心は敵じゃない」
ベル「ししっ、蒼斗も雪希と戦う気ないみたいだけど？」
俺がそういうと以外にもボスが口を開いた。
ザン「カスはかっ消すまでだ。･････蒼斗も例外じゃねぇ。」
マーモ「それはつまり、万が一蒼斗が負けるようなことがあれば、蒼斗を殺すってことかい？ボス。」
ザン「あぁ。消えるのは雪希か蒼斗だ。」
あーあ、どっちにしろどちらかとはバイバイかー。
王子的にはつまんない。
それに、ボスは考えてないみたいだけど“引き分け”になったらどうすんだろ。
“敗北”で始末されんのはわかるけど、“引き分け”も敗北にはいんのかな？
マーモ「ムム？」
ベル「ん？どしたの、マーモン」
マーモ「いや、今僅かに殺気を感じたような気がしたんだけど･････」
マーモンがそういいかけると、突然部屋のドアが開いた。
蒼斗『ただいま。』
ベル「！蒼斗じゃん。今までどこに言ってたんだ？」
蒼斗『ん？まーちょっとね。それよりベルフェゴール、前髪邪魔じゃないの？』
ベル「は？」
蒼斗『あーいや、なんでもないや。そっか、そうだよね･････蒼斗はこんなこと言わないっけ。』
なんだ？最後の方は小声で聞こえなかったんだけど･････。
つーか、なんか蒼斗変じゃね？いつもこんなこと言わないよな。
ベル「ん？蒼斗って俺のことフルネームで呼んでたっけ───？」
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年9月13日 17時
