177話 ページ34
〜雪希Ｓiｄn〜
チェル「すなわち9代目が後継者と認めたザンザス様率いる7名と、家光氏が後継者と認めた綱吉氏率いる7名です。」
チェル「そこで真にリングにふさわしいのはどちらなのか命をかけて証明してもらいます」
命をかけて･････それはつまり、最悪死んでも問題ないということ･････。
いや、問題ないんじゃなくって死ぬことを覚悟でやらないと負けるってことか。
９代目が本当にこんな残酷な提案をするのだろうか？
なにかが引っ掛かるけど、私は超直感の持ち主じゃないからわからない。
兄さんは何となくだけどわかってるんだと思う。
自分の無力さに私は手を強く握った。
チェル「場所は深夜の並盛中学校。詳しくは追って説明いたします。」
沢田「え？！並中でやるの！！？」
チェル「それでは明晩11時並盛中でお待ちしています」
チェル「さようなら」
沢田「ちょ、待って！」
綱吉が慌ててそう言うが、チェルベッロはそのまま去った。
ザンザスは一度綱吉を睨み付け、そのまま消える。綱吉は情けなくも腰を抜かしている。
沢田「ど、どうしよう･････本当に戦うの･････？」
雪希「遅かれ早かれこうなってたよ。それに、私は綱吉の強さを信じて見方についたんだ。負けるなんて無様な結果許さないからね。」
私はそういって綱吉を起き上がらせる。
リボー「雪希のいう通りだぞ、バカツナ。お前はまだ修行も終わってないんだ。これからビシバシしごくからな。」
沢田「ひぃ！いやだーーー！」
いつも通りの二人のやり取りに安心してしまう。
頬を緩めるが、どこかから視線を感じる。
気配の方向を見る。
雪希「(なに、この視線･････？)」
沢田「雪希ちゃん？どうしたの」
雪希「え？あーううん。なんでもない。」
誰が見てるかわからない以上、行ってみるしかない。
もし敵だったら始末しないと。
雪希「じゃあ、綱吉。私ここで帰るね。」
沢田「え、うん･････気を付けてね、雪希ちゃん！」
雪希「うん、じゃーねー」
視線の方向は･････
そんなに離れてなさそう･････。
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年9月13日 17時
