夜空の双子はマフィア嫌いⅣ (ページ22)

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165話ページ22

～雪希Ｓiｄn～

マーモ『それがさ、ついさっきの話なんだけど･････』

そういってマーモンはことの経緯を話してくれた。

その声音からは兄さんのことを本気で心配していることが伝わってくる。

雪希「うーん、わかった。たぶん原因はストレスだね。あいつが出てきたってことは、兄さんの精神状態が正常じゃないってことだから。」

マーモ『やっぱりかい？雪希はこういうときどうしてるの？』

雪希「･････状況にもよるけど今の話だと一時的なものみたいだから･････このまま放置してても大丈夫だと思う。ただ、やっぱり気になるのは･････なんであいつが出てきたかってことかな。」

そう、あいつが出てくるには一定の条件が必要だ。

その条件は大まかに分けて三つある。

ひとつ目は兄さんの精神状態が不安定なとき、もしくは正常じゃないとき。

二つ目は兄さんの意識がないとき。これは兄さんが目覚めるまで元に戻らないことが今までの経験上わかってる。

最後に三つ目。これは兄さんが誰かを憎む気持ち、恨む気持ちを抱いたときに現れる。

たぶんこれが一番ヤバイやつだと私は思ってる。

雪希「マーモン、悪いんだけど少し探ってみてくれる？」

マーモ『ムム、タダ働きは嫌だよ』

雪希「えー･････じゃあ今度あったときお寿司でも奢るからさ。それで許してくれない？」

マーモ『まぁ、しょうがないか。いいよ、雪希は特別だからね。』

雪希「あはは、ならよかった」

あいかわらず報酬求めてくんなー

さすがは強欲のアルコバレーノ･････

マーモ『ふぅ、そうだ。すっかり忘れてたけど･････』

雪希「？」

マーモ『スクアーロの持ってきたリングが偽物だってボスにばれたよ。だから近々また会えるね。･････皮肉にも、次会えるのは敵同士なんだけど。』

雪希「へぇ、もうばれたんだ。やっぱ早いね。･････敵は敵でも、心までは敵じゃないよ。」

私がそういうとマーモンが不機嫌そうな声でいってくる

マーモ『ム、それ今僕が言おうと思ったのに。美味しいとこだけ持ってったね。』

雪希「そんなつもりじゃなかったんだけどなぁ。」

マーモ『まったく･････ま、いいや。とにかく無理はしないようにね。蒼斗の件は僕に任せて。なにかわかったらまた連絡する。』

雪希「うん、よろしくね。」