163話 ページ20
〜雪希Ｓiｄn〜
お風呂から上がり、気分転換に情報屋の仕事でもしようと、それ専用のパソコンを開く。
画面には依頼人の名前とターゲット、報酬が記されていた。
マウスを使って依頼人の名前を押すと、詳細が出てくる。
依頼人はユリ。たぶん外国の人だ。
そして、ターゲットは“如月”｡こっちは日本の人だろう。
まぁ、ユリという人は如月に対して、個人的な恨みでもあるのだろう。その証拠に依頼内容は“相手の情報を流し、社会的死を与えること”。
それは裏を返せば一生苦しんでくれ、と言っているようなものだ。
この手の依頼は以外と多い。主に大企業の社長さんとか、お偉いさんの依頼がほとんどだけど。
雪希「はぁ、人って怖いなぁ。」
ため息を吐きつつ、私は如月について調べる。
するとやっぱり大企業の社長さんだった。
正直依頼人がどうしてこんなことを頼むのか興味はある。でもそれを調べるのは私の仕事じゃない。
私は報酬さえ払ってくれればなんでもする。まぁ、たまに個人的な感情で依頼拒否するときもあるけどね。
雪希「あれ、マーモンから電話が来てる･････」
スマホには約一時間くらい前の着信履歴が残ってた。
不思議に思いつつも、かけ直す。
数回のコール音のあとマーモンの声が聞こえる。
マーモ『雪希かい？』
雪希「そうだよ。どうしたの、こんな時間に？」
マーモ『･････それがさ、ついさっきの話なんだけど･････』
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年9月13日 17時
