＊158話 ページ15
〜雪希Ｓiｄn〜
キィン、キィーンと刀が交わる音が響く。
山本さんの息があがる声以外、辺りは静かだ。
緊迫した空気のなか、最初に口を開いたのは以外にも山本さんだった。
山本「っ･････はぁ、はぁ･････っ･････もう、さすがに体力が･････」
雪希「ギブアップ？」
山本「悔しいけどっ･････」
雪希「わかった。」
私はそういうと舞姫を鞘にしまう。
山本さんは脱落したように床に寝っ転がった｡
そして、大きなため息をつく。
山本「勝てると思ってたんだけどなぁ。やっぱ甘かったかぁ。」
雪希「そうだね。剣士にとってその油断は大敵だよ。とくにスクアーロ程の剣士と戦うことになったらその油断は命取りになる。まぁ、もっともまだ誰と戦うかはわからないけどね。」
山本「けど、どちらにせよ誰と戦うにも油断はしない方がいいな。」
寝っ転がる山本さんの横に体育座りをして腰かける。
山本さんは再度、ため息をついた。
彼は相当負けたことが悔しいんだろうけど、私的には相当いい線行ってると思う。
もっと修行すればもっと伸び代がある･････私は戦っていてそう感じた。
雪希「戦えば必ず敗者と勝者にわかれる。･････今回はたまたま敗けただけ。剣士は覚悟を貫けば何度だって立ち上がれるんだよ。」
山本「･････はは、なんか雪希に言われると妙に説得力があるな！」
雪希「･････ねぇ、山本さん。」
山本「ん？なんだ？」
雪希「････スクアーロは本当に手強い。もちろんそれはヴァリアー全体でも言える。」
一方ボンゴレは一般人だ。
多少才能に恵まれてても、一般人と裏のものでは力量差は歴然。
彼らはどうやってヴァリアーに勝つつもりなんだろうか。
山本「難しいことはわかんねぇ。でも、理屈とかそういうのじゃ計れないものってあると思うんだ。だから俺はさ、その感覚ってやつでできるだけのことをやってみるよ。それで敗けちまったら･････そん時はそれだけの力しか身に付いてなかったってことだろ。」
雪希「･････そっか。」
山本「･････さて！もう一戦付き合ってくれるか？今ので大体掴めたんだ。」
雪希「いいよ、何度でも相手になってあげる。」
第二回戦目、スタート･････。
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作者名：ダメネコ＆M･Mっち | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/
作成日時：2019年9月13日 17時
