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※先発など原作とは変更しています。
<西東京大会決勝戦は午後1時プレイボール>
<なお本日は気温が高いため熱中症にならないよう水分をお取りになりご注意の上ご観戦下さい>
選手たちがグラウンドに足を踏み入れると周りから歓声が聞こえる。
「稲実!!」「青道!!」と大盛り上がりだ。
鳴「先発じゃないんだ。A」
原田「それがAの欠点だからな」
鳴「まッ、そうなんだけどさ」
原田「つーか、お前朝からそわそわしてるけど大丈夫か?」
鳴「だって!Aと投げ合えるんだよ!?」
晴香「私もキャッチャーに入りたい。」
鳴「晴香とバッテリーで出たいな!!雅さん!」
原田「…。Aが投げる時だけな。」
晴香「え!ほんとですか!?」
鳴「晴香!良かったな!」
晴香「うん!!」
Aは正面のベンチに居る鳴と晴香の視線に気付き顔を上げる。
A「ん?」
一也「どうした?」
A「いや。鳴達が見てたから」
御幸「そっか。水分取りすぎんなよ?身体重くなるから」
A「うん。了解!」
一也は指でAの頬に垂れる汗をぴっと拭う。
<全国高校野球選手権大会 西東京地区予選決勝>
<夏本番を思わせるこの青空の下、両ベンチから選手が出てきました>
<夏二連覇を狙う。去年の覇者ろ城実業>
<去年の雪厚を果たし6年ぶりの甲子園を目指す青道高校>
くともに全国に名の知れた名門同士。この戦いを制するの
はどちらのチームか>
哲「いくぞー!!!」
全「「おぉぉ!!!」」
審判「礼!」
全「「「しゃーすッ!!」」
晴香「A」
ベンチに戻る前に名前を呼ばれAは振り向く。
晴香「待ってたよ」
A「無失点で終わらせてあげるよ」
晴香「そっちこそ」
晴香とAはニイっと笑いお互い背を向ける。
片岡「追い込まれるまで甘い球には手をだすな」
片岡「3振を恐れず自分の狙い球を絞って行け」
片岡「この気温だ。球数を投げさせれば成宮といえど必ず失投は増えてくるぞ」
青道の選手全員首を縦に動かす。
哲「いくぞー!!」
全「「っしゃー!!!」」
決勝戦
稻城実業-青道高校 試合開始
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作者名:瀬戸琉依 | 作成日時:2023年8月20日 17時