青道の女子エース3 (ページ35)

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去年の夏。
泣きじゃくるAに1番最初に声をかけたのはノリだった。
オーバーワークで自分の疲れもわからくなっていた彼女のそばで一緒に練習もしていた。
一也もちろん傍にいたが、ポジションが違うため過ごす時間はノリの方が長い。

A「(今度は私が助けるよ。)」

Aはもぐもぐと一生懸命口を動かす。

一也「急いでるのはいいけど残さず食えよ？」

倉持「口に詰めすぎだぞ」

A「うほほいっふぁい(お腹いっぱい)｣

一也「はぁ？胃袋小さくなってんじゃん」

倉持「こっち食ってやるから」

前園「だー！ほらこっちは半分食ったる」

白州「今日はおかわり免除でいいんじゃないか？」

Aはパチパチと瞬きして4人を見る。

前園「....ノリが待っとるやろ」

A「う、うん！！」

沢村「....ッ。A先輩！！自分も...いってもいいですか？」

降谷「僕も」

沢村と降谷はAの横に立つ。
1年は先程のAの態度を見て2人が怒られるのではないかとドキドキする。

A「ん？いーよー？」

沢村「あざーっす！！俺リ先輩のとこいってきやす！！」

A「すぐ行くね」

Aもガタっと席を立ち扉の方へ向かう。

一也「A」

A「ん？？」

一也「頼んだ」

A「うん。任せて！あ、一也！後で部屋行く」

一也「了解」