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Aの言葉に一也と倉持は無言で頷く。
A「だったら、2人で私を送るのは違うでしょ」
一也「...はぁ〜。だよな」
A「だから私は1人で…」
一也「それとこれとは話は別だ」
A「なっ!!」
倉持「お前は本当によく考えてんな」
一也「A」
A「ん?」
一也「寂しくないか?」
A「投げれないからつまらないけどしょうがないよね!私大人だし?」
一也「これからしばらくお前に構えなくなる。それは倉持もだ」
倉持は少し眉間にしわを寄せる。
一也「無理はしない。これだけは約束できるか?」
A「出来るって言いきれない」
一也「え」
A「だって、私は無理してないかもしれないけど、他の人から見たら無理してるって思われるかもでしょ?基準が難しい」
倉持「じゃあ倒れんな」
A「あぁ!わかりやすい!採用!!」
Aは倉持を見てケラケラ笑う。
彼女の裏表ない表情を見て一也ははーっと息を吐きながら抱きつく。
一也「好きだぜ。A。」
倉持「あ!御幸!おまッ!」
A「一也?どーした?」
一也「んーん」
一也はAの肩に自分の顔をくっつける。
一也(こいつを今1人にしておくのは正直心配だ)
一也(でも俺も倉持も他にやるべきことがある)
A「一也」
一也「...」
A「大丈夫だよ。」
一也は顔を上げてAの顔を見る。
A「私は大丈夫だから。」
A「洋一」
倉持「ん?」
A「洋一も無理しないで」
倉持「おう。」
A「てことで!私は帰りまぁす!じゃあね」
一也「あ、おい!!送る」
A「大丈夫!亮介が迎えに来てるから!またね!」
一也「お、おう…。じゃあな」
倉持「亮さんに取られたな!ヒャッハー!!」
一也「うっせぇ。」
一也「あいつを無理させないためにも俺ら男子が進化しなくちゃいけねぇな。」
倉持「おう。そーだな。」
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作者名:瀬戸琉依 | 作成日時:2023年8月20日 17時