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A「どうしても言わないとだめ？」
亮介「うん。怪我の内容があいつだったら絶対許さない」
春子「あいつ？」
A「んーん！なんでもない…。」
美歌「Aちゃん。ママにも教えて？」
翔「あいつってまさか…。」
A「大丈夫！パパ達が考えてる人じゃないよ！ただね…。引かないでよ？」
亮介「引いたりしないよ」
春市「うん。」
A「薬師と戦ったあの日。真田から打たれたピッチャー返しが直であったった時にはもう。嫌な音がしたんです。ミチって。この時には既にヒビは入っていたかと。」
A「そして、準決勝は痛み止めを飲んで試合に出ました。もう足の感覚なんて既にない状態でしたから痛さも何も無かったですけどね」
A「そして、決勝。稲実との戦いであの衝突事故で骨がポッキリ…。まあ、まだ痛み止めきいてたんで最速記録出した時は痛みなかったですけどね」
亮介「じゃああの時違うって言ったのは」
A「そう。ノリが言ったあの衝突事故でってのが違うった意味です。」
亮介「だってよ。俺らの最強ちゃんの怪我の原因」
A「え？」
亮介はポッケに隠していたスマホを取り出すとスピーカーにする
純「ゴルァ！A！！」
A「え！？純さん！？」
哲「んむ。A俺たちに隠していたのか」
A「哲さんまで！？」
丹波「俺が不甲斐ないからAに無理させて…」
A「え、違いますよ！？丹波さん！」
亮介の持つスマホからは3年生全員の声が聞こえた。
純「おめぇよ！1人で抱えんなって言っただろうが！チビなんだからよ！」
A「純さんそれただの悪口！！」
哲「A。これからもチームを頼むぞ。俺らの思いを受け継いでくれ」
A「哲さん…。」ウルウル
亮介「A今泣きそうだよ？」
増子「ほんとか！Aちゃん」
貴子「Aちゃん私たちの前で泣いてくれなかったからね」
哲「電話越しで少々残念だが。これからも俺らを頼れよ。Aはひとりじゃない。」
純「1人で抱え込みそうになったら俺らの教室に来いよ！」
亮介「チョップしてあげるから」
A「亮さんのチョップ痛いから嫌ですぅー！！」
春市「ごめん。Aちゃん。」
A「ん？」
春市も後ろに隠していたスマホをAに見せる
一也「おい。俺にさえ言えなかったことか？」
A「一也？」
一也「俺はお前の相棒で。彼氏じゃねぇのかよ。なんでたよってくれなかったんだ」
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作者名：瀬戸琉依 | 作成日時：2023年8月20日 17時
