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全治2ヶ月の怪我をしたAは2ヶ月間自宅から通うことになった。

沢村「Aさん。どこか行くんですか?」

いつもより元気の無い声で話しかけてきた。

A「うん。亮介がおばあちゃん家に帰るって言ってたから私も春ちゃんも帰ろっかなって。」

沢村「春っちも?」

A「うん。孫3人が集まれるの今年が最後かもしれないからって亮介が。」

A「あと。私2ヶ月間は自宅から通うから。こんな大荷物なの」

沢村「なんで。今年が最後なんですか?」

A「来年から代表の試合とかプロの声もかかってるから難しくなっちゃうの。」

沢村「そうですか。Aさん」

A「大丈夫。大丈夫だよ。沢村くん。」

A「春ちゃんは2日後には戻ってると思うけど、私は一時部活に来れないから。何かあったら連絡して?」

沢村「はい。」

A「じゃあ。」


一也「沢村。Aは決して心の整理ができたんじゃない。喘息の療養も兼ねての休部だ。この夏。無理させすぎたから体が悲鳴をあげてるからな」

沢村「そんなにAさん悪いんですか」

一也「一応だよ。一応。俺らにはAが必要だ。帰ってきてもらわないと困る」

沢村「そうっすね。」


A「春ちゃん。行こっか。」

春市「う、うん」

A「まさか亮介が先に行っちゃうなんてね笑」

春市「そうだね。」

A「どうしたの?具合悪い?」

春市「Aちゃんはもう吹っ切れたの?」

A「試合?」

春市「うん。」

A「吹っ切られたと思う?あんな負け方して。怪我までして」

A「悔しいよ。チームに貢献できなかった自分が憎くてしょうがない。でも。私たちは前に進まないと行けない。常に勝ちに貪欲じゃないといけないの。」

春市「そっか。そうだよね。」

A「次こそ鳴達を倒して甲子園よ。」

春市「うん!」


ガラガラ

琉春「ただいま〜」

祖父「おやおや。Aに春ちゃんよおきたな。」

亮介「遅いよ」

亮介について歩いてリビングに行く。
お父さん、お母さん、亮介ママ、パパ、おばあちゃん
あとは1番上の家族が揃えば家族全員揃う。

「おかえり〜」

美歌「Aちゃん怪我は大丈夫?」

A「うん。大丈夫だよ。」

亮介「怪我人なんだから座りなよ」

A「あ、亮さん。ありがとうございます。」

亮パパ「あれ?A。亮介のこと亮さんなんて呼んでたか?それに敬語なんて使って」

A「あ。なんか癖で笑どっちの方がいいですか?亮さん!」

亮介「どっちでも。呼びやすいように呼んだら?」

A「了解です!」

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作者名:瀬戸琉依 | 作成日時:2023年8月20日 17時

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