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みんな泣いた。
私も泣きたかった。
けどなく資格がないから我慢をした。
貴子「あっ。」
春乃「Aさん…」
唯「A。これ私たちが持っていくよ。」
A「いい。私が行く。」
松葉杖をつきながらAは稲実の方へと歩く。
原田達稲実のメンバーと目が合いお互いじっと見つめる。
A「はい。これ、青道のみんなの気持ちが、、。はい、ってる…。」
泣かないと決めていたのに勝手に出てくる涙。
稲実の人からしたら大迷惑だ。
しかし1度出てしまった涙はそう簡単に止められない。
A「…。優勝…。優勝じゃないと許さないんだから!それと。泣いてないから!」
涙を一生懸命堪えながら啖呵を切る。
なんとも説得力のない啖呵の切り方…。
晴香「A。こっちおいで?」
晴香「雅さん。ちょっとだけいいですか?」
原田「ああ。」
鳴「え!俺も行く!!」
カルロ「俺も〜」
原田「お前ら2人は行くな。2人で話させよう。」
2人は近くにあったベンチに腰をかける。
晴香「ねぇ。青道のみんなの前で泣いてないでしょ」
A「うん。」
晴香「なんで?」
A「…。私のせいで、、私が痛みを我慢できなかったせいで負けたし、1年生にも…辛い思いをさせちゃった」泣
晴香「うん。」
A「私のせいで負けたのに、泣く資格なんてない。みんな、Aのせいだって…心の中できっと…」
ドサッ
晴香がAを押し倒しAがした晴香が上に乗るような格好になった。
晴香「A!!それ本気で思ってるわけ!?」
晴香「哲さん達がほんとにそう思ってるって!?」💢
A「口に出さないだけで…」
晴香「2年間の絆は!!どこにいったのよ!!」
A「それは…」
晴香「私の方が青道の人たちのこと知ってるじゃない!!」
A「そんなことない!晴香よりみんなのこと知ってるし信頼してる!!」
晴香「じゃあそんなこと言ったらダメじゃない!!」
晴香「泣け!いっぱい泣いてそんな悪い心捨てちゃえ!」
A「……っ、うっ、くっ……」
A「もっと…もっとやりたかっだよォ。せん、ぱいたちと」泣
晴香「そうだね。うん。」
泣きじゃくるAを晴香はそっと撫でた。
喘息持ちのAは大泣きするとひゅう、ひゅうと嗚咽が激しくなり呼吸が上手くできなくなってきた。
晴香「A?A!!?」
A「っあ、はっ、はっ、はっひゅ…くるし…」
力が入り過ぎて強張った身体をさすってやる。過呼吸が収まるまでには時間がかかる。酷くなれば痙攣を起こすこともあるし、何といってもなった本人が一番辛い。
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作者名:瀬戸琉依 | 作成日時:2023年8月20日 17時