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続く成宮も2ストライクまで追い込む。

そして3球目渾身のストレート。

鳴のバットは空を切りボールはミットへ。

観客はばっと電光掲示板を見る。

【163km/h】

客「すげぇ!まぐれじゃねぇ!!」

客「あれ女子高生だろ!?」

客「小さな怪物じゃん!!」

わっと盛り上がる会場。

マウンドのAは片手を膝についている。

一也「...A!?」

一也は慌てて駆け寄りAに声をかける。

A「最速更新!!」✌️

Aはばっと体を起こしピースをする。

純「ナイスだ!A!!良く投げ切った!」

哲「ナイスピッチだ」

A「ははっ!はいっ!」

丹波「A」

A「丹波さん!」

丹波とAは笑顔で挙を交わす。

純「哲」

哲「なんだ」

純「うちの小せぇ投手がこんなに頑張ってんだ」

哲「あぁ。俺達が点を取るしかないな」

Aはベンチに座り顔にタオルを当てる。

沢村「Aさん!飲み物ありますからね!」

降谷「先輩。僕も用意した」

A「ありがと。」ニコッ

Aはタオルをずらして2人を見て笑う。

すると控え目に川上がとんっとAの隣に座る。

川上「ねぇ、A」

A「なに?」

川上「痛い?」

A「っ!?」

周りの声により川上の声はA以外には聞こえていない。

川上「…A」

川上が心配そうにそう言うとAはニィっと笑う。

A「ばれた?」ニコッ

川上「いつから?ぶつかった時?」

A「そうだね。まあ、痛くなったのはさっきの回かな」

川上「大丈夫なの?」

A「ん?大丈夫」

Aはバットをもって立ち上がる。

A「あと2回。頑張るよ」

ニコッと笑いヘルメットを被る。

川上「…。A」

Aは川上に背を向けて歩いた瞬間右足に激痛が走る。

カラーンとバットが落ちる金属音とドンッと言う鈍い音に選手たちは振り返る。

一也「え...?...A!!」

片岡「A!どうした!!」

哲「A!!」

沢村「Aさん!!!!」

春市「Aちゃん!」

A「クッ。あっ。はぁはぁ。っ!!」

唇を噛みしめる様に痛みをこらえるA。

周りの選手たちも一気に彼女の元へ集まる。

一也「A!どこが痛い!?」

A「〜っ!!!!!」

ひたすら手に力を入れて痛みに堪えるA。

川上「...右足です」

川上の言葉に全員振り返る。

川上「先程の衝突です..痛みが出てきたのがさっきの回..」

片岡「すぐ救護班を!」

太田「わ...わかりました!!」

A「ち、ちがっ。う」

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作者名:瀬戸琉依 | 作成日時:2023年8月20日 17時

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