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A「ただいま〜」
倉持「おかえり〜、金丸いた?」
A「うん!」
一也「ん?なんか楽しいことでもあったか?」
A「沢村くんいじってきた!」
倉持「ヒャハハ!あいつ何したんだよ」
A「勉強やばいんだって!」
一也「あ、そういえばAは勉強どうだ?」
A「いい感じっ!」
一也はAの手を引き自分の膝の上に誘導する。
それに対してAも当たり前のように一也の膝の上にす
とんと座る。
倉持 「...お前ら相変わらず距離感バグってんなー」
一也「はぁ?何が?」
A「洋一も乗る?」
倉持「...乗ってやろう」
一也「だー!無理!お前はやめろ!俺がつぶれる!」
ーブルペンでの投球練習
Aは一也に向かってスイーパーを投げる。
一也「だいぶ仕上がって来たんじゃねーの?」
A「うーん。球数投げるとなんかね。」
御幸「指すっぽ抜ける感じするか?」
A「そーなの!抜けちゃうのよ」
クリス「たしかに球数が増えるとストライクゾーンから
外れやすくなる傾向にあるな」
A「ですよね」
Aは手をぐーぱーと繰り返し動かす。
降谷・沢村はそんなAを見ながらクリスから与えられた課題をこなしている。
沢村「悔しいけど...まじですげえ」
降谷「うん。あの人まだ変化球増やすんだ...」
A「一也!一旦リセットしたいからストレート投げてい
い?」
御幸「おう」
監片岡「A」
A「はい!」
Aは急に名前を呼ばれびくっと肩を動かす。
ゆっくり後ろを振り返ると監督の姿が。
片岡「一度、一通り変化球を投げてみろ」
A「え?あ、はい!」
Aは順に変化球を投げていく。
カットボール、シュートは苦手意識もあるのかやや甘くなる。
Aはその事をもちろん理解している。
片岡「コントロールに問題はないな」
A「でもカッターとかは甘くなりますね」
片岡「わかっているならそれでいい。御幸。こっちへ来
い」
一也「はい!」
片岡「ついてこい」
監督は一也を連れてブルペンを離れようとする。
A「監督!?私は!? まだ投げたい!」
片岡「守備練習に混ざれ」
A「えー。まだ投げたいのに…。」ムスッ
片岡「....」
A「いってきます」
Aは無言に耐えることが出来ずパタパタ走っていく。
その姿に御幸も思わず苦笑してしまう。
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作者名:Aqua | 作成日時:2023年6月10日 15時