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夕方のミーティング。
部員たちは制服のまま室内練習場に集まる。
倉持「出て大丈夫かよ」
A「うん。ミーティングだけ出たら速攻休む」
顔は赤くて目がとろんとしているふらふらのAがやってきた。
一也「ちょっとは楽になったか?」
A「いや、全く。」
一也「ははは!正直だな」
倉持「つーか、大丈夫か先輩たち。この前から全然元気ねぇけど」
一也「同じ時間を過ごしてきた3年生にとってこの前のショックはでかいだろうな」
A「今一番大事な時期だしね」
3人は3年生の方を見つめる。
そして練習場に監督が来てミーティングが始まる。
そこで丹波はこの前の試合のデッドボールで、予選には間に合わないとの知らせがアナウンスされる。
片岡「川上はもちろんだが降谷、沢村」
沢村・降谷「「!」」
片岡「この1年生2人にも投手としての出番が多くなるだろう」
片岡「その時は3年生が中心となり2人をバックアップしてほしい」
片岡「そしてA」
A「はい」
片岡「この前も言ったが丹波が戻るまではお前がマウンドを守り続けろ」
A「はい。」
片岡「頼むぞ」
ミーティングが終わるとAは早々と自室へ戻っていく
沢村「あれ?Aさんは?」
春市「さっき出て行ったけど」
沢村「何ー!!練習か!?」
クリス「いや、Aは体調を崩しているんだ」
沢村「え?」
クリス「あいつだって人間だ。体調くらい崩すさ」
降谷「あの...」
クリス「ん?」
降谷「Aさんって身体弱いんですか?」
クリス「..どうだろうな」
降谷「じゃあ何で1試合投げ切れないんですか?」
降谷の疑問に3年生や御幸・倉持たちも反応する。
1年生は「たしかに..」など少しざわつく。
クリス「..あいつは投げたくても投げ切れない身体なんだ」
一也「ちょ、クリス先輩!」
クリス「Aから許可はもらってる」
沢村「それって...どういう...」
クリス「そのままの意味だ。御幸」
一也「はい」
クリス「夏までにこいつらを鍛え上げるぞ」
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作者名:Aqua | 作成日時:2023年6月10日 15時