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「ゲホッ…ゴホッゴホッ…はぁはぁ…」
ガチャ
一也「A!苦しいよなぁ。今薬入れるからな。
白いモクモクが出てくるからそれをゆっくり吸おうな〜」
そう言って一也は私の口元にネブライザーを当てた。
A「ゲホッ…ゴホッゴホッ…はぁはぁ…か…ハァずや…ハァハァゲホッ…ゴホッ…」
一也「A〜?!どした〜?大丈夫今はゆっくりでいいから吸おう。楽になるからな〜」
「倉持!パルスオキシメーター取ってくれね?そして礼ちゃん呼んできて!」
倉持「お、おう。」
一也「酸素が足りてねぇーな…」
SpO2が92だった。90を切るのはやばい。
一也「A〜。酸素マスクとネブライザー切り替えるぞ?」
「A。怖くねぇーからこっち吸えるか?」
怖かったのか分からないのか軽く手が口元に行っていたので声をかけた。
一也「こっちのをゆっくり吸えるか?うんうん。できてる
そのままゆっくりゆっくりな」
少しの間酸素マスクで様子を見るがやっぱり喘鳴が聞こえるので喘息の発作は出ているようだ。
A「ゲホッ…ゴホッゴホッ…はぁはぁ…」
一也「酸素濃度はどこまで上がったかな?94か。」
亮介「A!!?」
一也「あ、亮さんちょうどいいとこに。手伝って貰っていいですか?」
亮介「あ、ああ。」
純「俺らもいるぜ!」
哲「手伝うぞ御幸。」
一也「ありがとうございます。」
亮介「御幸。投与は終わってる?」
一也「抗生物質がまだです」
亮介「純。Aの手を軽くでもいいから握ってくれる?」
純「おう。A手握るぜ?」
一也「A〜。胸苦しいか?苦しかったら純さんの手を軽くでもいいから握ってくれるか?」
一也がAに声をかけると純の手を握ってきた。
純「反応あったぜ!Aー」
A「ゲホッ…ゴホッゴホッ…はぁはぁ…ぐずっ…グスッグスッ」
一也「Aー?泣かなくて大丈夫だからな〜?泣くともっと苦しくなるからな」
亮介「A息が苦しかったら握らずに胸が苦しいなら純の手を軽くでもいいから握ってくれる?」
Aは純の手を握る。
倉持「監督連れてきたぜ!!」
A「ゲホッ…ゴホッゴホッ…はぁはぁ…監督…」
片岡「今は無理して話さなくても大丈夫だ。
御幸のマスク除けるから小湊のマスクの白い煙吸うんだ」
亮介「Aーさっきの白いモクモクしてるのを吸おうか
ゆっくり吸おうね〜」
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作者名:Aqua | 作成日時:2023年6月10日 15時